2024.08.30 04:06約束。夏休みが終わり、ラジオからフジファブの『若者のすべて』が流れまくる時期になって、振り返れば過去最高に動き回った夏だったなと感じる。ともすれば人生さえも考え直すような感覚になったのだが、それは別でnoteに書き殴ろうかと思う。さて、僕らの業界の仕事は最終的にお洋服(またはそのほか繊維製品)になってお客様に着用していただき喜んでいただくことが目的地なので、きっと産業従事されている諸兄に関しては、そこら...
2024.07.26 14:10DX化。今朝生地問屋様の若手担当に対して説教してしまったのは非常に不本意であるが、彼が今後この業界で逞しく頼りがいのある戦士になってもらいたい一心で、ついつい口が出てしまったっていう、言い訳。おっさんになってしまった。老害認定。何に対して説教をしたか。依頼内容の成果物が依頼時に明確に提示してある内容と異なったから。と言えば誰しも「そりゃ言われて当然」と思ってもらえるかもしれないが、ここは繊維産業でもさらに...
2024.07.23 05:27繊維の誤解。前にも書いた気がしないでもないが、繊維の誤解は世の中に溢れている。特に機能性。繊維にその力があるのか、それとも後から付与されたものなのか、製造中に偶発的に出来上がったものなのか、答えはそれぞれにあるのだけれど、結果その機能を訴求する際には公的機関での試験で数値的に証明されている必要がある。数値的に証明されているから理論的にはその機能性が我々の生活に寄与して体感を伴うものだと、普通は考えられる。先日...
2024.07.18 08:34見た目。7月に入ってから連続で見た目が「チャラい」と言われたのでもう繊維ポリス改めチャラ男でいいっす。さて、近々久々に繊維のことを人様に教えるというチャラ男にとっては荷が重すぎる大役があるので、今回はタイトル通り「見た目」の話。といっても、人の外観に関する話ではなく、生地などを染める時の色出しに関わる話。
2024.07.02 08:23大義と免罪符。金の話。先日、付き合いの長いパタンナー様と雑談していて、とある取引先から支払いのリスケ依頼があったらしい。この取引先も同パタンナー様と付き合いが長く、支払いのリスケは今回ばかりの話ではないとのこと。その取引先の経営者は、僕自身も面識があり、一時期相当接触時間があったので、どういう感じの人かよく理解しているつもりだ。あくまで、つもりだが。何度かその経営者と食事を共にしたことがあるが、日本の繊維産地を...
2024.06.18 09:10『だけ』では弱い。先週から生地作りに関わる現場の人たちが来てくださって、あーだこーだと生地作り談義をした延長で、色々感じてしまった。奈良に在わす僕にとって業界でのじいちゃんは、いわゆる技術屋で柄作りのための機械いじりは得意中の得意。現場に行けば色々と組織図交えてカムを開けて針の動きと共に糸がどうなったらどういう柄になるか教えてくれる。そんなじいちゃんと先週話してた時にひとしきり盛り上がったあと「今は一個生地買うても...
2024.06.12 10:35経験値。知識とは、お客様の無理なndありがたいリクエストを可能な限り実現するためのチカラである。一方で保身のために要望を頭ごなしに退けることができる諸刃の剣にもなるので、熱心なこのブログの読者の方々におかれましては、ここで得た知識を悪い方向に使っていないことを願うばかりである。そんな方はいらっしゃらないと思うが。かく言う僕も、入隊直後は現場から上がって製造における物理的な理解がある状態でその知識を手に、客...
2024.06.05 11:08温度差。画像が工場との電話になってしまっていることを先に謝りたい。申し訳ありません。この記事で書こうと思ってた内容が、たまたま僕にとっては過去に工場様とのやりとりの中で多かった経験なので、絵を描き終えて書き出そうと思った時にFACTORYと書いたが、落ち着いて考えれば受け手も出し手も双方に言えることだったので、図らずも工場側だけがルーズだというような印象を与えてしまう絵を描いたことを謝罪したい。重ねて申し...
2024.05.21 12:27メンタル。昨晩、夜中にXで「最近のファッション業界(おそらく国内)の川下は試すことが出来る(または許される)方々が少ない」という投稿を見かけた。いつの時代もどの業界でも先に生まれて経験を積んだ人たちから見たら、若い方々には同情と非難が往来する。あの頃はこうだったみたいなケースは、今の時代に合っていないこともあるので、非難に関しては全く賛同できないし、昔は良かった今の子はかわいそう的な同情に関しても、今の時代...
2024.05.07 08:37理不尽の先。繊維業界に入隊したばかりの頃、自称天才だったアホの僕は物事の大枠やその真理を知りもしないのに、上司やお客様から向けられる指示などにいちいち憤っていた時期があった。『言われたことをやる』ということ自体に抵抗があったのかもしれない。なぜそうだったか、その頃はそれがロックだと思っていたとしか説明できないが、仕事に人生を切り売りしてやっているという感覚が無駄に反抗心を生んでいた。そんな態度だったので、言わ...
2024.04.19 12:53横。だいぶ時間が経ってしまったけれど、新社会人の皆様、特に同業界の皆様、ご入隊おめでとうございます。繊維業界の荒波、またはときにそれが許されるんだっていうベタ凪を共に楽しんで波乗りしていきましょう。GW前であと一週間ほど気張る必要はあるけれど、知らない人たちと知らない仕事をしているとだいぶ疲れたこの3週間だったのではないかと思うので、連休明けからのアクションも含め来週の助走と、少しだけその背中を押すこ...
2024.03.27 02:10ドラマチックな裏側。その昔、丸編み生地製造工場にいた頃、お客様である生地問屋様は僕に向かって言った「売れる生地持ってこい」と。売れる生地という意味には色々含まれると思うが、当時工場営業だった僕は「自社編み機がたくさん回る生地=相対的に売れてる」だったので、数が見込める素材というのが問屋様の意味するところだったかと記憶している。別注素材が飯のタネだったと言いたいところだが、生産現場にとって、当時の(おそらく今も)ご飯は...