能ある鷹の爪。

新社会人として繊維業界へ入隊の皆様、おめでとうございます。素晴らしい繊維の世界へようこそ。

期待に胸膨らませこの業界に足を踏み入れた人も多いはず。もちろんそれ自体は素晴らしいことで、その気持ちをどうか折らすことなくこの先も進んでいかれることを心から祈ります。


とは言え色々あるんで、あとでも良いけど、とりあえずこちらをどうぞ。


この記事に辿り着いた方はおそらくSNS経由で見つけてくれた人も多いと思う。

この春からファッションや繊維に関わる仕事だからそれっぽい人をフォローして様子を見てみようって感じであれば、情報の取り方は本当に諸刃の剣なので慎重にされたし。


売る方にしろ作る方にしろ、小手先のテクニックや知識の表層を出している人たちが多い中、果たして本物がどれなのか見極めるのは、最初のうちはとても難しいところ。分母が多い方が確実性が高いと思われるが、SNSという性質上、切り口が鋭い発信の方が走るからフォロワーも増えるその実、中身がともなっていない連中も山のようにいる。

実体験のない知識をさも知ったかのようにひけらかし、自分が出来てもないことを情報の売り物にしている人が存在する。


僕が怖いのは、そんな偽物の情報を買ってしまい、それを頼りに実務にあたってしまうこと。


時代の進み具合で今はどれだけ効率化するか?がシゴでき感あるっぽいと思われるが、ショートカットを許されている人はその端折った部分がどういう意味を持っているかしっかり理解している人に限る。

座学で得た知識が現場で活かされるのは理想だけど、ケースバイケースという言葉がある通り、商売や製造は生き物なので、型押し通りに成形されないから、僕の知る限り多くの新入隊員はこのイレギュラーで躓いてしまう。


僕自身、縁あって教える立場になることもあるが、ほんの2-3時間のレクチャーで全てを理解できる世界なら誰もがみんなスーパーマン。役に立たないとは言わないけど、タダで流れているどこの馬の骨かわからん人が発信している情報が、実務で身をもって体験する以上に有意義である可能性は極めて低いと思っておいた方が良いと思う。

最初から失敗したくないと思う気持ちは誰もがあるだろう。でも大丈夫、僕は複合機に生地が貼り付けてあるスワッチ台紙を流し込んでぶっ壊した自称天才のアホだったから。だから大丈夫(何が

税金みてーなもんだ、おめえのヘマはもともと計算に入れてるっつっただろど素人がって流川も言ってたし。


紆余曲折あるこの世界を自身の身をもって体験し、その過程をぜひ楽しんでいただきたい。

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