2018.12.28 09:47守破離。弊社も今大掃除を終えたので今年を振り返り、6月から始めたこのブログやツイッターを通してこの半年で弊社と僕の『何が変わったのか?』『何が起こったのか?』を記しておく。長いです、悪しからず。ツイッター↓
2018.12.26 09:58丸編み生地製造の勉強-繊維の話編1(麻の回)-生地を作っていく上で、繊維の特性を知っているのと知らないのでは、ものすごく違いがでる。ビールとホッピーくらい違う。シーズン性を持たせる為にあえてその原料なのか?という原料のチョイスも散見するが、果たして洋服になった時に「本当にそれ必要だった?」という混用率になっている生地はよく見かける。以前、某テレビ番組で商品を売るやつに出させていただいた時、前職の会社がノリと思いつきで作った糸『リヨセル80%と...
2018.12.20 04:26水の如く対応できるか。前回書いた内容と重複してしまうが、昨日某テキスタイル問屋の営業の方と食事をする機会があり、別の角度から「売る」ということを考えてみた。生地問屋にとって商品はそれぞれのメーカーから集まってくる物が基本となるので「商品が他社と違い独自性がある」という差別化は産みにくい。一部自社企画して生地を作っているようだが、基本的にはメーカー提案を取り上げて屋号を変えるくらいなもので、企画というにはちょっとだいぶ弱...
2018.12.17 10:14製造業もマーケットがないと売れない。当たり前のことだけど、案外この感覚が薄れている気がしたので。僕も以前の会社で勤めていた初めの頃は、「良いものを作れば売れる」ということを本気で信じきっていた。愚かにも。もちろん提供するものは完成度が高いものでなければならないと今も思っているが、当時の僕が思っていた「良いもの」っていうのはいわゆる希少性や過剰フルスペックなどの製造のエゴだった。結果コストが割高になるが「良いものは高くても売れる!」と...
2018.12.14 09:44非を認めない男たち。中間業者は悪だという考え方は、まぁわかる。僕だって悪だとまでは思わない(僕自身中間業者だから)けど、マージン分高くなっちゃうのは最終消費者からしたら安い方がいいもん。だからこうやって製造工業とデザイナーをつなぐことができるようにブログで製造との接し方など書いている訳なので。とはいえ、製造と直接やるときに起こりうるリスクはある。特にトラブルが起こった時の「責任の所在」というのは常々曖昧なものである。...
2018.12.12 08:08丸編み生地製造の勉強-光沢を出したい編-とっても限定的なタイトルだけど、案外生地を作っていく上では大事なことなので光沢についてまとめたいと思う。光沢を出す方法が解れば、逆にマットにする方法も解るので一石二鳥だ。併せて風合いの考察にも役立つので一石三鳥かもしれない。光沢とは言葉そのまま、「光」が関係している。生地が光を鏡面反射すると光沢があると人の目は判断する。(これはそのまま色が違って見えたりする「演色性」にも関係がある。)
2018.12.11 09:38スライディング消耗戦の果てに。スライディング営業。それは究極の消耗戦。業者同士の殺し合い。一つの案件に対して勝手に業者が安値方向へハンマープライス。顧客から他社の見積もりを聞き出すなどの手口で値段の潜り合い。アパレル側が相見積もりを取る作業を業者間で勝手にやってくれる。そして最安値の業者へ依頼がくる。血で血を洗う営業方法だ。しかし残念ながら、製造の世界では商いを奪うもっとも有効な手段として横行していた。いや、今もまだしている。...
2018.12.10 10:05テンションのブレで迷惑をかけてる話。出張、それは非日常。出張、それは現実からの逃避。製造業諸兄はこの様なことになっていないだろうか?油臭い工場を離れ、華やかなファッションの商談へ。それは当時工場の営業だった僕にしてみたら浮き足立つ要素しかなかった。地方の工場で日々を過ごしている人ならなおさらであろう。しかも携えた商品はこの時の為に仕込んだ真新しいサンプルだ。きっと商談が盛り上がり成約も入るかもしれない。そりゃテンションは上がる。いざ...
2018.12.07 10:34職人技を放棄するということじゃない。僕は「製造側のエゴ」と言って作り手の想いがこもりすぎた商品を適正に市場へ出せないことを主張してきたが、これは技術を放棄しろと言っているのではない。モノづくりの付加価値をどこにおくか?という点で、工業側と受け取る側のズレがあることを意識する必要があると言っているのだ。某生地メーカーさんは海外から非常に高い評価を得ていて、逆輸入的に国内のアパレルメーカーからの引き合いは高い。しかし国内で実売に至ってい...
2018.12.05 10:06自分の身は自分で守れ。もう今日のブログ、この絵で終わりでもいいかもしれない。まぁ大手あるあるなんだけど、ODM業者さんは少なくともこういう泣き寝入りはあるのではないかと。「シーズン前提案お願いします!」と言われ、ブランドのイメージを把握しつつ資料を揃えて提案していくのだが、時にやりたいイメージを掴めずに「幅広く見たいので色々見せてください!」という要望は日々あることだろう。まぁこれ自体、ブランドの可能性を広げる為には必...
2018.12.04 10:37歩み寄りと取り組み。製造業は古くから発注者に依存して生計を立ててきた。これは「取り組み」としてある種暗黙の忖度がありコストやスケジュールの折り合いをつけクオリティを担保する代わりに仕事を切らさずに回してもらうという商習慣だ。メリットデメリット混在も抱きかかえで、大方この方法で会社の安定を保ってきた工業は多いはずだ。この方法に依存してきたが故に、若者や業界外の人たちが新規ブランド立ち上げをしてから商品を製造していく上で...
2018.12.03 09:20再現性のフィルターを突破せよ。地産絡みの悪徳コンサルが蔓延っている側面を見つつ、僕の周りの人たちは真摯に向き合ってらっしゃって、日々勉強になることが多い。ほんとみんな素晴らしい。それに対して聞こえの良いキャッチコピーに飛びつき、中身のないコンサルを受けて再現性のないオペレーションを導入し社員から総スカンを喰らっている某社の社ty、、おっと、誰かきたようだ。とはいえ、コンサルを受けてもその会社が良い方向へ進まないならば非常に勿体...