2018.10.31 14:38神が細部に宿り切らなかった話。水平分業がファッション業界の常である。メリットとしては、各分野においてプロフェッショナル達がそれぞれの技術の粋をみせてくれる。しかし、デメリットとしては取りまとめる業者がザルだった場合、最終製品としてチグハグな物が出来上がってしまうというリスクがある。
2018.10.30 10:40莫大小な人たちと僕。先日、某タレント起用のEC限定ブランドの生産担当から全く厚さの違う二種類の生地に対して共通で使える付属(襟や裾のリブ)生地はあるか?とお問い合わせいただいた。
2018.10.29 09:52中間業者に求められるチカラ。この業界に従事していると、一般の方からは見えない中間生産業者が多く存在していることに気づく。「アパレルメーカーは工場へ直接依頼をしているのではないのか?」と思う人も多いだろうが、部分的、もしくは全体を中間業者へ生産依頼しているメーカーがほとんどだ。僕自身、前職が初めての会社になるが、アパレルメーカーと縫製工場以外にこんなにもたくさんの業者が存在し、取り纏めるための中間業者がわんさかいるなど夢にも思...
2018.10.24 11:01付加価値ってなんだ。最近展示会シーズンだからか仕入先の工場さんがかなり来社してくれる。色々それぞれに開発されていて、新しいサンプルをご提案いただいて日々楽しく技術の結晶を見させていただいている。その中でちょっと飛び抜けてヤバかった事例を紹介する。(あまり良い意味ではない)染色加工業というのは非常に他社と差別化しにくい分野だったりする。生地加工であれば結構化学反応出せるので独自の加工ってあったりするんだけど、糸染加工っ...
2018.10.22 05:53丸編み生地製造の勉強-ワッフル編-このシリーズ久しぶり。ワッフルってどんな生地か、想像できるだろうか?布帛でもワッフルってあるけど今回はカットソー生地のワッフルについて書いていこうと思う。生地の語源はおそらくみんな知っているであろう、これ↓
2018.10.19 10:37バカの壁はなくならないのか?最近は生地の勉強記事を作れてなくて楽しみに待っていてくれる人がいらっしゃったら申し訳ない。そして今日も生地の勉強ではない。すみません。バカの壁の話。
2018.10.17 11:19毛玉はなぜできる?お気に入りのTシャツが毛玉になってしまって外に着ていけなくなったという経験はないだろうか?僕はある。そんなに安い買い物ではない某ブランドのTシャツも一回洗濯したらこれ、、、
2018.10.15 10:39強くあるということ。ツイッター中心に発言をしていると誤解を招きやすいものだ。140文字に総意をおさめるという技はかなり訓練が必要だと痛感している。さて、僕は今年に入って物語以外の本を今までの人生で一番読んでいる。そして今はこの大作に挑戦している。
2018.10.12 10:28クラフトマンシップな夜。昨夜は以前からお付き合いのあるブランドのデザイナーさんが事務所を引っ越したということで、仕事の打ち合わせも兼ねたお祝いで日本酒を持参した。僕の地元佐渡島で高校時代の同級生が継いでいる酒造のつくっている銘柄で「拓(ひらく)」という純米酒だ。「新しい道を切り拓く」と願掛けしてこのお酒を祝いの際にはよく贈る。おそらく繊維業界で一番この酒を買っているのは僕だ。この酒造は原料を全て佐渡産に統一し、水、米にこ...
2018.10.10 09:39なかなかできないのはやる気がないから。昨日の「ガイアの夜明け」の最後の方の下着メーカーのお話の中でレース問屋さん出てきてトラブってた。レースの染色が指示と違うとデザイナーさんは涙目だった。まぁ結構製造業あるあるなので特に驚きもしないけど、それがあるあるだということは非常に恥ずかしいことだなと。染色確認のやりとりが複数回重なって起こってしまったと説明があったが、こんなの誰が納得できるのだろう。しかもデザイナーさんの手元に間違って染めた現...
2018.10.03 10:03業界内の壁。ファッション業界と言っても、実は業界内で壁はいくつもある。糸作る人たち、織る人たち、編む人たち、染色加工の人たち、切る人、縫う人、服で加工する人、仕上げる人。細かくあげればもっとある。多分みんな知らないと思うけど、織る前に整経だけする人もいる。編む前に糸を巻き直すだけの人もいる。みんな職人だしみんなそれで生計を立ててる。関わっている人がたくさんいるから国産は安くはならないってことを今回言いたいわけ...