情弱地産経営者と出来損ないコンサル。
我らが繊維業界においてはタイトルの構図は残念ながら未だに健在である。
はいきた。
どーん。
これ以上何を言えばいいのか。
果たして誰の入れ知恵なのか。
僕としては顔の見える人たちなだけに残念で仕方ない。
賢い業者の人は組合の集まりの段階で速攻離脱している。
しかし見れば20社も参加している。
一社だけで活路を見出せなかったから産地クロスオーバーして今までになかったものを一つのブランドとして提案して行きましょう!的なノリだろうか。
もしそういうことを外部コンサルが言っているとしたら市場を舐めていると言わざるを得ない。
これそもそも論で、僕らのような中間メーカーで産地またがって生産している業者は結構存在していて、実はそういう動きを各社ベースでやってるから打ち出しとして特に目新しいことではない。
そして産地は確かに技術が卓越しているかもしれないが、他の産地で出来ない物なのか?と問われればそんなことはない。
機械背景があれば上手い下手はあれど、できる。
それでも産地に盲目になって付加価値があるとか言い出す。
世の中の服屋の服見てみろよ、産地を付加価値にしてどのくらい収益改善できるか予測できるでしょ。
交通整理も必要。
仮にこのブランドで作り上げた商品が売れていく時に、どの口座からアウトしていくのか?そこまで議論されてない可能性が高いから結構揉めると思う。
昔初めて産地のみで合同展を開催した時に、ある会社は自分の客を取られたくないから他社のブースに行かないようにお客さんを誘導していた。そんなことをして、誰が喜ぶのか。
単独で商談したいならわざわざ合同展出ないでいいじゃないか。
お客さんだって色々見たいって思ってるかもしれないし、一社でマンネリ化している素材背景を見直す良い機会なのにそんなことされたらその会社にとってマイナスである。
他社を見られたら困るような商品開発しか出来ていないならそこを見直さなければいけないのではないか。
そのようなレベルの人たちの集まりだから、売りが立つ際に揉めないわけがない。
この手の取り組みは、調べてみると概ね補助金が絡んでいる。
この補助金を取って事業を展開する際、自力で思いつかないから外部コンサルを依頼することが多い。
そしてコンサルに結構な金額積んでコーディネートしてもらい、結果が出なくても「まぁ色々やったし良い経験なったわな!」で終わる。
産地の経営者も、コンサルも、それなりにハッピーで終わる。
しかし実務のスタッフはどうか。
ダサくて売り先が見えないサンプルを、通常業務をこなしながら作り上げ、結局既存の取引先しかこない合同展にそれなりの時間をかけて準備して出展する。
出張ベースになるから現場のオペレーションは滞る。
展示会中もお客さんそんなに入らないから出店者同士で接客用のテーブルを占拠して世間話。
新規のお客さんが仮に来ても入りづらい内輪感。
コンサルもそういう点を全く気にしている様子がない。
不毛な、出口のない、そんな時間だけ過ぎていく。
僕が初めて参加した時は10年くらい前だったか。あれ以来産地は全く何も学んでいない。
新しい取り組みで少しでも収益が上がったか?
時間だけ取られて、無駄に疲れて、結局それで終わってないか?
気づけよ。
それやってるの自分らの払ってる税金から出た金だからな。
苦労は買ってでもやれってそういうことじゃないからね。
声をあげよ若者よ。
「このサンプル、、ダサいっすよ」って言え!
「これどこに売るんすか?こんなん売れる先ねぇっすよ」って言え!
あと経営者の方、資産溶かして楽しいなら良いんだけど、マイナスイメージになってるよ!
悪いイメージ持たれたその産地で連まずに真面目にやってる人が損な役回りになっちゃう。
本気で産地の復活を望むなら、まずは自分たちの技術を盲信的に考えず、広く世の中の商品を見た方が良い。
そして自分のレベルを知り、今の顧客さんたちが適正か見直していくべきだ。
「あいつらすぐ値切る」とか文句言う前に自分たちの技術がその値段の価値しかないかもしれないと自分に問うて、それでも顧客さんが不当な価格要求をしてきていると思ったらお客さんを新たに探した方がいい。
売り場を見て、自分たちの商品がそのブランドやお店にとって良いお手伝いが出来そうかきちんと調べて改めて新規アプローチしていく方が成約に繋がる可能性は高いし、お客さんが喜んでくれるからスタッフもやり甲斐を見つけだし主体的に動けるようになる。
商品を見直し、常に技術を磨くのは当たり前で、お客さんとそのお客さんが喜ぶと思うサービスを心がけてほしい。
義のない事業は破綻するしかないから。
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