2019.08.31 03:21繊維は数値規格化が困難な産業である。前回、ヴァーチャルの再現性に関して触れたけど、まぁそもそも、原点は地球にあるものからしかモノを作ることは不可能なので、よく考えてみたら完全再現性というのは何においてもありえないなと思った。
2019.08.29 11:37バーチャルの再現性。最近はコンピュータ内の画像でサンプルイメージを作って確認することができる、非常に便利な世の中になった。様々な会社から、衣服や生地のシミュレーションができるソフトが開発されていて、コンピュータ上でバーチャルサンプリングが可能になっている。これによって、不要なサンプル費を浮かすことができたり、実際のサンプル生産リードタイムを省略できたりと、非常に便利な世の中になった。(2回目)
2019.08.28 09:20結局は人が作ってるからね。工場訪問の多くは、前向きな理由より、後ろ向きな理由が多い。昨日は直近納期の商品の一部に異臭がするということでそのトラブルシュートしに現場へ急行した。問題の内容は大したことなかったし、僕の引き出しの中に解決の答えがあったから、それを実践しに行ったという感じで、ともすれば電話で指示出してやってもらう事も可能と言えば可能だった。けど、なんか心の声が「行け」と僕に言った気がしたので、時間的に遅いかもしれな...
2019.08.19 11:58ラグジュアリーさんの残し物。昨今のアパレル在庫問題に対する対策事業みたいなやついっぱいあるけど、作る方が引くに引けない感じだからもうしばらく時間がかかりそうな様子で、イタチごっこ感は否めない。衣料品として完成形での過剰在庫もさることながら、それ作る時の生地残だって、もう想像できないくらいあるし、それを作る糸だって、そりゃもう、山ができるぜ。原料や素材レベルなら、他で潰しがきく場合があるからあまり表沙汰にはなってないかもしれな...
2019.08.06 12:12お金なんだけど、お金じゃない。商売は、案件成立の前にお互いのメリットの確認がある。はずである。性善説なので「そんな甘いもんじゃねーよ」っていう人がたくさんいるのは承知している。し、なんなら僕だって、長いことやってりゃ綺麗な商売ばかりでは無いから、結果のために魂を売るような時だってそりゃ、ある。けど、これは間口を開いた相手に対しての数あるうちの一つでしかない。なぜなら、その相手とはそもそも手前で性善説の上で成り立つお互いのメリッ...
2019.08.02 13:14水平分業の落とし穴。この時も書いたが、日本国内の製造業は水平分業体制がほとんどだ。自社内に糸から服にまで仕上げる工業を内製している会社は少ない。生地だけでも、原料→糸(紡績)→糸加工(染色や撚、意匠撚、分割含む)→製布(織り、編み)→染色整理加工(生地染め、仕上げ加工)→捺染(プリント)などの工程でそれぞれのポジションでそれぞれのプロがいて、それぞれに特徴を持った会社さんたちが、良い生地を作るために委託加工という体制...