2020.11.24 12:26久々の合同展示会に出てみた。Premium Textile Japanに、ulcloworksとしてではないが、出展した。前職時代に出てたぶりなのでもう本当に久しぶりであった。合同展示会については、色々と思うところがあるが、これはこれで、久々に楽しかったなと思った。今回は素材数や展示方法も含めて、色々と挑戦してみた回だった。今まで出展した経験から、昨今の事情を加味して、自分なりに出したカタチだったわけだが、賛否両論、非常に明...
2020.05.11 09:55透けたくない。今日、業界の尊敬するパイセンから入電し「透け防止加工ってやったことある?」って聞かれたので、尊敬するパイセン相手にイキっても何も良いことはないので素直に「知りません」と伝えたら、「俺も知らんから聞いてんねんけどな」という、そりゃそうだなってやりとりをした後、数回言葉のキャッチボールをさせていただき、パイセンはパイセンで調べてみるとのことだったので、「逆に教えてください」と電話を終えた。うむ、確かに...
2020.05.05 08:17素材の力の限界。いや、そんなもんねぇよってイキりたいところだが、実物に触れる機会がだいぶ減ってきた今、素材の力の限界点は、ある意味浮き彫りになってきた感がある。(当社比)テキスタイルにこだわりがあることに、意味があるとか無いとかそういう類の話をしたいわけではなく、単純に、各社来季向けの展示会が例のウィルスによって開催できなかった中、受注という数字の結果を残したのは、いかに素材にこだわったかという商材ではなく、ブラ...
2020.04.13 08:03家着に求められること。在宅ワークもインフラが整えば苦はなさそうで、我々のような生地の風合いを触ってもらってはじめて伝わるような仕事も変革期なのかもしれないけれど、とりあえず触ってもらったら(良い意味で)驚いてもらえるような生地づくりを粛々とやって参りたいところ。今後生地業界に求められるであろう、いや、既に求められているし、これからもっと明確なメリットを訴求できるような『家着』にぴったりな生地はいったいどんなだろうと、考...
2019.11.29 09:00生地蘊蓄の濃度と信頼性。人が服を買う時に素材の蘊蓄にどれくらい興味を持っているかは、僕くらいテキスタイルジャンキーになるとなかなか分からない視点だったりするので、時折初心に立ち返り、洋服屋さんへ行っては店員さんの接客を受けてみたりするのだが、(その情報で良いのか?)と不安になることはしばしばある。例えば絵のように、「パッカブルという素材」とは、もはや言葉としておかしい。パッカブル素材はPACK ABLE素材なので、素材が...
2019.11.05 10:20生地名のあれこれ。生地の名前は、その糸や編み方など、名前から作り方が想像できるものが多い。例えば『30/1天竺』なら、30番単糸を使った平編みのソレというのがつながる。60/1綿モダールHGシルケットポンチだったら、綿とモダールを混紡した60番単糸で、両面編みのポンチという組織をハイゲージ(おそらく32ゲージ以上)で編み、後加工でシルケットをしているのだとわかる。ここまで生地の名前でネタバレしてしまうのは、オリジナ...
2019.10.29 12:05混紡(コンボウ)交撚(コウネン)交編(コウヘン)。僕は性格が悪い。自覚している。だが、修行中なので、今後は好転するはずだ。テキスタイルジャンキー繊維ポリスを自称してしまっているので、しょうもない揚げ足を取ってしまうくらいには性格が悪い。これは、もうほんと、自分でもやめときゃいいのにってくらい、タチが悪い。とあるお店の店員さんに「こちらはスヴィンゴールドを使用してます!」って言われた時に「へぇー、ってことはファーストピックなのにこんなに安いなんてヤ...
2019.05.27 10:44生地の価値観って難しい。元々生地つくる仕事をしているので、原料が高級かどうか、機械が希少数かどうか、加工の工程が多いから工賃が高いなど、色々足し算できてしまうことを知っている。その〇〇が高付加価値という訴求はもうなんというか、お腹いっぱいである。し、誇張しすぎている節もある。工程を複雑化することで単価を上げやすく、また原価を誤魔化しやすくなるのがテキスタイルの、面白いところでもあり、非常に陳腐なところでもある。面白い側面...
2019.04.23 11:01商談成約率の低い人。僕が商談依頼を受けて提案する生地の品番数は少ない。相手によるけど20品番あれば多すぎるくらいだ。だいたい10品番くらい。それでも一回の商談でまるっきりハズレということはほとんどない。それどころかピックアップ率は非常に高い。良い時は持っていった生地全部ピックアップされる。これほど嬉しいことはない。品番数が少ないから?そうかもしれない。でもそれだけじゃないロジックがちゃんとある。誰でもできる簡単な方法...
2019.04.09 10:48事実と付加価値。昔、とある有名アパレルメーカーの仕事でオーガニックコットンを使用した生地を納めたことがあった。しかしそのオーガニックコットンは協会認定を受けていなかった為、認証機関の証明書が添付できなかった。とはいえ事前にそういった認証がない原料であることは伝えていたし、実際にオーガニック栽培された事実証明は第三者機関から認められている商品だった。ところが、「協会認証機関の証明書がないならば¥500/m安くしなさ...
2019.03.05 12:15素材トラブル責任の領域。僕の会社は、どのタイミングでもお客さんに要望された部分でお渡しするスタイル。元々は丸編み生地メーカーなので、「生地くれ」と言われれば、生地渡し。「服にしてくれ」と言われればOEMで服渡し。他にも色々やってるけど、とりあえず製造に関して、素材トラブル責任の領域をどう考えるかを書いてみる。弊社は製品納めの際、最終納品状態が服なので、トラブルに対する一切の責任は仕事を受けた時点で全て弊社にある。自社で生...