色の知識は大事だよ。
僕がこんなリアクションをとることはないが(たぶん)、依頼者が選択した生地を使って商品を作るとき、上がってきたら身頃と襟を同じような色で指示したはずだったのに全然違う!ってことはよくある。
特に白や黒は、その色としての絶対的地位があまりにも強すぎて、「白(黒)って言ったらこれだろ!」という、それぞれの主観のまま、色見本を提示されずに言葉だけでの染色依頼が最も多い色だ。
ところが、白や黒(どの色にも言えることだが)は投入する生機(染色前の生地)の原料色にも影響を受けるし、染色工場によっても解釈(持ってる染料の種類)が変わる。黒は本当に染色工場によって色が違うんだ。
左と右で染工場違うけど、指示色は双方ともクロ。染め屋で色が違うクロ。 pic.twitter.com/GQyOVHlW9Q
— 山本 晴邦 (@HARUKUNI_Y) October 5, 2019
そして白は蛍光晒と下晒でも一見色があってそうだけど、太陽光に当たると全然違う。
シロという色の面白さ。蛍光晒と指示した色とオフと指示した色は一見色が合いそうに見えて、見る場所でこれくらい色が変わる。 pic.twitter.com/53FZGLwIjT
— 山本 晴邦 (@HARUKUNI_Y) November 27, 2019
色の指示や、同じ色セットの別素材を使ったのに、どうしても色が違って見えるなど、色には不思議なことがいっぱいあるけれど、色々と掘り下げていくと、諦めなきゃいけない(物理的に無理な)部分と、粘っても良いポイントが見えてくるので、そこら辺を下記のリンクなんかを参考にして勉強していってもらえると、工場やOEMメーカーは喜ぶかもしれない。なんて、楽したいみたいな感じのブログになってしまったが、決して楽をしたいわけじゃない。いや、嘘、やっぱ楽はしたい。
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