地方の利権と若者達の戦い。

連休で佐渡にいるのだが、年始の決意で述べたように、佐渡でビジネを展開すべく色々な人とあっては事業の概要を説明している。
が、まずは足掛かりとなる、縫製工場を復活させるのが、思った以上に簡単な話ではない。
そもそも繊維産業など佐渡にはコンペティターがいないので利権を主張する人など皆無だと考えていた。ところが、土地を含む設備を巡る利権はそこかしこにあり、特に土地問題に関しては、想像以上にややこしい人たちの思惑が絡み合っている。

同世代の友人達がUターンで地元でビジネスを始める時、かなりの政治ブロックに見舞われているとのこと。衰退しているだけの状態を傍観する人たちの利権とは一体何なのか僕には全く理解できない。むしろ前向きに協力することで、もう一度輝かしい時代を得られるかもしれないというのに。いまの椅子をそのままに逃げ切って人生を終えようとしているのだろうか。だとしたら、非常に残念なことである。

そういえば逃げ切ろうという意識は繊維製造工業にも蔓延している。『自分たちの良かった思い出だけで人生を終えたい。』この気持ちはわからないでもない。そして人の人生だ。僕がとやかく言うことではないが、一時代を築いたのなら、後世に向けて背中を押すくらいの器は見せて欲しかったというのが本音だ。

とはいえ、地元に戻って頑張っている奴らは、そう言う部分も含めて、折り合いをつけてビジネスをしている。この辺は尊敬の念しか湧かない。うるさいことを言われながら、出る杭と見なされれば分かりやすい形で圧迫してくる。時には家族も脅かす。そんなアンフェアな状況でもたくましくやってる。文句はあっても、とりあえずは我慢だなという忍耐力も兼ね備えている。これが覚悟というものか。

しかし確実に彼らの中にあるくすぶりは、炎になろうともがいている。そのくすぶりを確かな炎にするために僕も出来る限りのことはしていきたい。そして自分が老いた頃には、若者達の背中が押せるような、そんな大人になっていたいと心から強く思ったのだ。

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