2024.01.30 11:05繊維ドリーム。斜陽産業と呼ばれて久しい当業界だが、周囲にはしっかりと繊維ドリームを体現している人たちがいる。この人たちの結果からして、やり方、立ち振る舞い一つ、まだまだあるなと思わせてくれる。なにしろ前向きなアイデアがどんどん出てくる。こんなに面白い人たちがいるんだもの、捨てたもんじゃない。国内市場だけ見れば、もちろん縮小傾向であることは間違いない。目減りしてく数字を裏付けるだけの理由はいくらでも思い当たる。個...
2023.08.23 09:38指図。事情が重なり佐渡と千駄ヶ谷を行き来しているうちにこんがりと日焼けして異国感がたっぷりになってしまった。挿絵ほどには焼けた。でも今回のブログは挿絵のような偉そうに指図するみたいな話ではない。繊維製造業界に入隊してからずっと違和感があったものの、前職の書式然り、受託加工系の工場様全般、依頼書の名目が『指図書』だった。違和感を改めて感じたきっかけは僕にとって業界の先生でもある泉州にある生地プリント工場の...
2023.06.13 06:49綺麗事。SDGsという言葉が繊維業界に対して厳しくなかなか達成の目処が立たないような気配を感じずにはいられない。厳しいとは、色々な意味があるけれども。取り急ぎ環境意識商材は各社出揃った感もあり、「もうそれじゃなきゃ売れない」みたいな空気が蔓延しているかというと、まぁそうでもない。環境意識商材といっても、ある角度から見ればそれもまた、環境に対してどうなのかというツッコミどころがある物も多く、つまり、全方位的...
2023.03.06 07:59原価。ずいぶん前に、宇宙行くとか行かないとかで有名な人が服の原価の話してた時はまだ、燃え盛る繊維業界愛で怒りに震えた時期もあった。どういう流れかわかんないけど、先週はちょっと原価に絡む話をちらほら見かけて、まぁそういうのって議論したいところになるよねって思いながら、たまたま異業種の方々と食事する機会があって、そこで服作ってるって言ったら「服って人が作ってるんですか?」っておっしゃる方もいらっしゃって、全...
2022.08.24 07:458月。今月は、まだ終わってないけど、東京と佐渡の半分こずつの生活だった。盆休みも含めて、2週間ほど佐渡に滞在した。その間SADOBASEで仕事をした。自分の中で大義があって、それに呼応してくれた仲間と共にこの事業を走らせてまだ10ヶ月足らずだが、おかげさまで11月末までの縫製現場の仕事は埋まっている。なんてありがたい、とても良好なスタートと言えるだろう。綿花作りから一気通貫という旗印のもと、今春から荒地...
2022.01.25 08:48OEM独立は儲かるか。本日、ulcloworks SADOBASEのクラウドファウンディングが終了します。ここまでたくさんのご支援、応援、大変嬉しく、ぐっすり眠れないほど興奮しました。本当にありがとうございました。このブログ公開後あと数時間はあると思われますので、最後の一押しでもしようか!など心の優しい方、いらっしゃいましたら受け付けておりますのでよければ下記リンクご覧いただければ幸いです。
2021.12.13 07:53正しいことがしたい。偉そうな絵の態度とタイトルだが、いつだったかどこかのメディアで独立開業に際し「正しいことがしたい」と述べた記憶がある。この誤解を招きやすい発言に関しては、僕自身反省する必要がある。僕の言う『正しいことがしたい』は、あくまで、僕自身が納得できる状態で物事を進めていきたいということでしかない。言葉足らずも甚だしいので、以降気をつけますさーせん。ここ数年、繊維産業は求められて『サスティナブル』商材を推し...
2021.09.06 10:08悪い噂の足はめっちゃ早い。僕が前職に入社したてで、上司や先輩のフォローがメインの業務だった時の話だ。とある仕入先様に無自覚な不義理をぶちかまして有難いお説教を頂戴した。要約すると、悪い噂は早く広まってしまうので、気をつけろという話だ。当時の僕はまだまだひよっこで、会社として利益を残すためにどうしたらいいかを優先して考えていた。というか、まぁ人生の重心が『音楽で生きる』にあった。だからまずは自分が自由度を高めるために、社内的...
2021.08.20 07:43かっこよくありたい。「それがかっこいいかどうか決めるの、オレらなんで」これは以前も書いたが、今大変お世話になってる原宿のお兄様方とお仕事を始めるにあたって、最初の頃に言われた言葉だ。提案とはしばしば、押し付けがましい節がある。遠慮がちに慎ましくやるのが美徳とかそういった話ではなく、商いをしていく上で自分たちのプロダクトが優れているということを知ってもらいたいがために、何か既存のものを悪者に仕立て上げて比較するというの...
2021.07.21 09:36返ってこないもの。人徳が伴わない世界では、『お願い』もただの『わがまま』と捉えられても仕方のないことなのだろう。大昔、人を見る目などなかった新人時代は、人徳を見極める術など持ち合わせていなかった。これから書くことは、人を責めるではなく、自分の青さを恥じるとともに、世間に対して不義理をかますなよ、という自戒の念をこめたポエムである。最近はポエマーになりつつある。社会人になって一年目で、先輩が短期カナダ留学をするという...
2021.07.17 04:32恥ずかしいことなんか、ない。誰だって最初は素人なのだ。いきなり全てがうまくいくほど、世の中甘くない。そんなことは言われなくたってわかっているようで、案外とどこかで世の中を舐めてしまっているということは、ザラにある。僕は前職が社会人としては初めての会社だった。学生時代にバンド活動を円滑に行うため、自由度の高い会社を選ぶために、前職を選んだ。業界に入り込む動機など不純なもんだ。とりあえずさっさと就活を終わらせたかったのと、上京し...
2021.07.15 05:43初めの一歩。初めての経験というのは、誰しも躊躇うものである。例えば欲望が生まれたとして、それを実現するためには何かしらの行動を起こさなければ、向こう側から「あなたはこれがしたかったんでしょ?」などと来てくれるなんてことは、まぁ普通は、ない。だから欲望を満たすために起こす行動が、人生の中で経験のないことであれば、大体の人は億劫に感じて、その行動を起こせず、やがて欲望もなくなる。しかし昨今は色々な発展のおかげで、...