2024.09.27 07:56担がれたい人。僕は性格が悪い。(6ヶ月ぶり6度目-domoku-)その性格の悪さは、繊維入隊直後に工場現場作業員を経て営業職にコンバーションされたばかりの頃は、若気の至りと相まって、知識が乏しい繊維戦士たちを切り倒すことに喜びを覚えていたくらいである。最悪の若造だ。歴戦の紳士的な繊維戦士諸兄は、きっとこのような愚行などせず、日々、理不尽なアホマウンティングマンたちを相手に、ビジネスと割り切って粛々と物事を進めて...
2024.09.20 09:02原因論。プロ野球選手のLADGS大谷選手が前人未到の51-51を達成した記念すべき日。きっと彼は常人では想像もできないくらいの鍛錬を積み重ねることでこのパフォーマンスに繋げているに違いない。ラジオでは連日記録以降最長の猛暑日更新を伝えている。これも地球温暖化によるもので温室効果ガスを削減するようにと、決定付けられているように語られている。このように因果応報、全てのことには原因があり今の結果につながっている...
2024.09.12 09:22蛙。『井の中の蛙大海を知らず』とは一般的に視野の狭さを嘆くイメージがついている。その先に『されど空の深さを知る』という続きがあり、一つのことを突き詰めることで辿り着けない境地があるという前向きな説があるらしいが、それは荘子の原典にないことから色々な憶測がある。『茹でガエル』なども、知らぬ間にダメになるぞと警鐘を鳴らす慣用句的なイメージがあるが、蛙は実際熱くなる前に飛び出すそうだ。さて、いつだったかのヤ...
2024.08.30 04:06約束。夏休みが終わり、ラジオからフジファブの『若者のすべて』が流れまくる時期になって、振り返れば過去最高に動き回った夏だったなと感じる。ともすれば人生さえも考え直すような感覚になったのだが、それは別でnoteに書き殴ろうかと思う。さて、僕らの業界の仕事は最終的にお洋服(またはそのほか繊維製品)になってお客様に着用していただき喜んでいただくことが目的地なので、きっと産業従事されている諸兄に関しては、そこら...
2024.07.02 08:23大義と免罪符。金の話。先日、付き合いの長いパタンナー様と雑談していて、とある取引先から支払いのリスケ依頼があったらしい。この取引先も同パタンナー様と付き合いが長く、支払いのリスケは今回ばかりの話ではないとのこと。その取引先の経営者は、僕自身も面識があり、一時期相当接触時間があったので、どういう感じの人かよく理解しているつもりだ。あくまで、つもりだが。何度かその経営者と食事を共にしたことがあるが、日本の繊維産地を...
2024.06.18 09:10『だけ』では弱い。先週から生地作りに関わる現場の人たちが来てくださって、あーだこーだと生地作り談義をした延長で、色々感じてしまった。奈良に在わす僕にとって業界でのじいちゃんは、いわゆる技術屋で柄作りのための機械いじりは得意中の得意。現場に行けば色々と組織図交えてカムを開けて針の動きと共に糸がどうなったらどういう柄になるか教えてくれる。そんなじいちゃんと先週話してた時にひとしきり盛り上がったあと「今は一個生地買うても...
2024.05.21 12:27メンタル。昨晩、夜中にXで「最近のファッション業界(おそらく国内)の川下は試すことが出来る(または許される)方々が少ない」という投稿を見かけた。いつの時代もどの業界でも先に生まれて経験を積んだ人たちから見たら、若い方々には同情と非難が往来する。あの頃はこうだったみたいなケースは、今の時代に合っていないこともあるので、非難に関しては全く賛同できないし、昔は良かった今の子はかわいそう的な同情に関しても、今の時代...
2024.05.07 08:37理不尽の先。繊維業界に入隊したばかりの頃、自称天才だったアホの僕は物事の大枠やその真理を知りもしないのに、上司やお客様から向けられる指示などにいちいち憤っていた時期があった。『言われたことをやる』ということ自体に抵抗があったのかもしれない。なぜそうだったか、その頃はそれがロックだと思っていたとしか説明できないが、仕事に人生を切り売りしてやっているという感覚が無駄に反抗心を生んでいた。そんな態度だったので、言わ...
2024.04.19 12:53横。だいぶ時間が経ってしまったけれど、新社会人の皆様、特に同業界の皆様、ご入隊おめでとうございます。繊維業界の荒波、またはときにそれが許されるんだっていうベタ凪を共に楽しんで波乗りしていきましょう。GW前であと一週間ほど気張る必要はあるけれど、知らない人たちと知らない仕事をしているとだいぶ疲れたこの3週間だったのではないかと思うので、連休明けからのアクションも含め来週の助走と、少しだけその背中を押すこ...
2024.03.27 02:10ドラマチックな裏側。その昔、丸編み生地製造工場にいた頃、お客様である生地問屋様は僕に向かって言った「売れる生地持ってこい」と。売れる生地という意味には色々含まれると思うが、当時工場営業だった僕は「自社編み機がたくさん回る生地=相対的に売れてる」だったので、数が見込める素材というのが問屋様の意味するところだったかと記憶している。別注素材が飯のタネだったと言いたいところだが、生産現場にとって、当時の(おそらく今も)ご飯は...
2024.02.29 09:453万の壁。前々から自覚はあるし、ブログ冒頭で何度も書いているのでしつこいかもしれないが、僕は性格が悪い。どれくらい悪いかっていうと、カットソーメインのOEMメーカーなのに今回3万円の商品をイジろうとしているのだから自分でも最悪だと思う。性格が悪いのに気にかけてくださる業界の諸先輩方や同胞が多いのはありがたく、本当に前世でどれだけ徳を積んだのか想像できないくらい、人に恵まれている。すごい前世だったんだと思う。...
2024.02.21 08:56渋谷の天狗。『渋谷の天狗』とは僕の前職上司がつけたあだ名で、なぜそう呼ばれていたかというと、実際に天狗(調子が非常に良い方)だったのと、夜な夜なお声がかかる集合場所が渋谷駅周辺宮益坂下の『天狗』という居酒屋だったからである。引退する年齢にはこの業界ではまだ早い天狗。だが、本人がアガリと言うのだからおそらくご勇退されても今後の生活に差し支えない蓄えを得たのだろう。というか、得たと言っていた。これもまた繊維ドリー...