2023.09.21 08:15繊維今昔。先週は一年振りの関西方面出張で、見事にコロナ感染してきたようで今週は高熱にうなされながら気付けば木曜日。果たして明日はビールを飲めるコンディションなのか。ちゃんと仕事の用件もありの出張だったが、1/3くらいは実はちょっと個人的な部分も大きく。最終日の和歌山はほぼ丸一日、ゆっくりと、前職の工場内で懐かしい面々と共に時間を過ごした。
2023.09.05 09:55事故は起こる。昨年SADOBASE設立後、建物を所有するという会社として初めての経験だったため、保険に加入した。更新の時期がきて保険屋さんとお話をしていて、割と、いや強烈に衝撃を受けたことがあったので今回はその話。
2023.08.04 02:05歓迎される工場見学。Twitter改めXのタイムラインでブランド様の工場視察に対する工場側のマインドを問う投稿が目に入ったため、リポストした上で自分の経験による見解を述べた。
2023.07.06 23:17段取り。仕事とは、各社目的のために業務が遂行されたら、関わる人間関係の状態など、どうでも良いものである。と言うのが、今っぽいのであろうと思われる。気がする。まぁビジネスはそういうもんだろう。僕自身、別に呑みニケーション肯定派でもないし、体育会系の上下関係が苦手だったから中学で野球をやめた経緯もあり、かつ、仕事や自分のやりたいことでもなければ家に引きこもってメタルギアソリッドでハンドガンにサプレッサーをつけ...
2023.06.30 06:58サイズと単価。Twitterでネタかもしれんけど、某ファストファッションチェーンバイトが中学生から質問された内容が目に入ってきた。SとLで値段一緒なのか?と、マックのポテト理論が服には採用されていないのか?と。考えたこともなかったという意見もちらほらあったが、まぁ確かに、昔からそうだったから気にも止めなかったというのが実際のところだろう。ここにはおそらく値決めに関わる商流の理解があれば答えは出るんだけど、そんな...
2023.06.13 06:49綺麗事。SDGsという言葉が繊維業界に対して厳しくなかなか達成の目処が立たないような気配を感じずにはいられない。厳しいとは、色々な意味があるけれども。取り急ぎ環境意識商材は各社出揃った感もあり、「もうそれじゃなきゃ売れない」みたいな空気が蔓延しているかというと、まぁそうでもない。環境意識商材といっても、ある角度から見ればそれもまた、環境に対してどうなのかというツッコミどころがある物も多く、つまり、全方位的...
2023.05.29 06:58雑。人はなぜ、同じ過ちを繰り返すのだろうか。僕がこの業界に入って、繊維産地に対する仕事の回帰〜離脱サイクルはおそらく二度目かと思われる。僕の入隊時期がリーマンショック前、生産もまだまだ国外へ離脱サイクルの頃だったので、序盤こそ少量生産でクオリティにこだわった先の仕事は嫌がられたが、リーマン後、それくらいしか市場に商売がないと感じた工業はぼちぼち付き合ってくれるようになった。景気の底打ち感が出て、業界全...
2023.04.04 10:20お値段未満。求められている素材感と、それを表現するために必要な手段と、結果的に導き出されるコストと、とはいえ売りたい商品値段と、みたいなパズルゲームの落とし所が、最近はめっきり乖離しているように感じる。高いものにはそれなりの理由がある。高級素材を使って手間をかけた分だけ値段は上がる。それが高額だから数量的に奥行きがない場合、少量生産せざるを得ないとなればなおさら、少量だからロスなども増えて割増になる傾向がある...
2023.03.06 07:59原価。ずいぶん前に、宇宙行くとか行かないとかで有名な人が服の原価の話してた時はまだ、燃え盛る繊維業界愛で怒りに震えた時期もあった。どういう流れかわかんないけど、先週はちょっと原価に絡む話をちらほら見かけて、まぁそういうのって議論したいところになるよねって思いながら、たまたま異業種の方々と食事する機会があって、そこで服作ってるって言ったら「服って人が作ってるんですか?」っておっしゃる方もいらっしゃって、全...
2023.03.02 07:57表現。生産のお手伝いの中で、商品説明を求められるようになって久しい。生地の特徴なんかを書くことが多いのだが、低学歴の僕にとって簡潔に商品の良さを引き出す語彙を持ち合わせていないので非常に難易度が高い。『なぜそうなのか』と言う部分が大変理屈っぽくなりがちなので、だいたい長い。でもそこを理解してもらえないと他と何が違うのかが明確にならなかったり、熱意がこう、なんつーか、足りない感じがしてしまう。少々めんどく...
2023.02.20 08:26相思相愛の条件。まだ僅かに存在しているが、ブランドが製造背景の予算を気にして発注をくれるような時代はもう、ほぼ終わった。というか、若輩者の僕が知る限りはそんな時代はなかった。繊維における日本製のモノづくり神話は、おそらく一部の、それも幻想的なものだったと、僕自身は思う。日本のモノづくりが悪いという話ではない。それぞれの持ち場において、それぞれの技術の高みは、僕のような繊維戦士にとってはよだれがでるほど素晴らしいも...
2023.02.08 10:42実需と理想。『安物買いの銭失い』ということわざがある。最近娘が教えてくれた。娘はことわざが好きでたくさんことわざを知っている。この程度のことわざ知らないのかとバカにされそうだが、知らなくても生きてこれてしまったのだから世の中を舐めてかかってしまう性格はそうそう簡単には治らなそうである。僕自身、家族の洋服購入に関して基本的にはノーコメントであるが、子供服などは成長が早い子供に向けて丁寧に作られた高価な洋服を与え...