肩書きの威力。

やたらと肩書きを欲しがる人がいる。役職が名刺に付いていると、ハクがつき、社外に対してのメンツも保たれる。職務上当然責任ある立場になるのだが、僕ら愉快な繊維業界には、立派な役職名を名乗っても決裁権も何も持っていない(与えられているのに出来ない)人が多い。

某染色工場なんて、「課長!」と呼べばほとんどの人が振り返るんじゃないかってくらい課長がいる。そもそも業務上チームを率いて目的を掲げ、それに向かって大きな旗を振る人が、もしくはチームをまとめていく人が、繊維製造工業界には少ない。というか、いない。


肩書きがなんで必要なのかわからないくらい、肩書きをつけたところで従来と全くステージが変わらない人が多いからだ。というか、そういう人しかいない。

ただ、肩書きによって、社内的態度は非常に大きくなった人はいる。社外的にもか。

そしてその肩書きによって与えられた裁量に対しての責任を負わない人もいる。

だから肩書きによって社内統率が出来ない。結果、なんのための肩書きかわからない人しかいない。


マネジメントとは、社長などリーダーが大きく示した方向へ向けて、スタッフがそれぞれの役割をきちんと果たしていくように、全方位的に注意してまとめあげて目的達成していくことだ。

そういう能力のある人が、きちんとした役職を与えられていくものだ。

社内で威張り散らしていい権利ではない。

誰かの可能性を押さえつけるための権力でもない。

そういう人たちが肩書きを与えられている時点で、任命したリーダーもイケてない。


新しくこの繊維製造工業界に入ってきた若者たちよ。そんな腐った権力に負けるな。正しいと思うことは、正面からぶつかっていこう。肩書きに怯むな。相手が本物なら、きちんと聞いてくれるし、アドバイスもくれる。

理不尽がまかり通る世界だ。簡単じゃない。でも、中には本物もいる。肩書きなんて、ただの役割だ。偉さじゃないぞ。どんどん意見をぶつけていこう。もし相手が腐ってたら「こっちから願い下げだ」って啖呵切ってやれ。肩書きの威力を間違った使い方してる奴らの言いなりになんかならなくていい。面と向かって戦って良し。

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