2023.09.29 11:53領域。仕事の線引きは難しい。どこまで深入りして対応していくかなど、非常に悩ましいところがある。繊維製造の場合、製造側が負担する作業の領域は非常に曖昧になっている。だからこそ中間業者が増えているのだろう。良くも悪くも、便利屋に近い人たちが多い状態であることは否定しない。末端の依頼主からすると、業者の見え方は領域にかかわらず同じに見えている可能性が高い。すると単純に工場に少し毛が生えたくらいの製造業に対して...
2023.07.25 08:22継続は力なり。先日、昔から顔馴染みの生地問屋の営業様と雑談をしている中で「最近昔から知ってる人の名前しか出てこなくなったよね」とおっしゃっていた。これは川中~川上の話。製造側にいる人たちには、各社若手も入ってきたり、ちょっと名前が出て独立したり、または異業種からの参入もあまりないけどそういう人たちもいたり。お客様でもある程度大きいところは限られているので、椅子取りゲームよろしく、一つのブランド様の中でサプライヤ...
2023.06.13 06:49綺麗事。SDGsという言葉が繊維業界に対して厳しくなかなか達成の目処が立たないような気配を感じずにはいられない。厳しいとは、色々な意味があるけれども。取り急ぎ環境意識商材は各社出揃った感もあり、「もうそれじゃなきゃ売れない」みたいな空気が蔓延しているかというと、まぁそうでもない。環境意識商材といっても、ある角度から見ればそれもまた、環境に対してどうなのかというツッコミどころがある物も多く、つまり、全方位的...
2023.04.19 07:23役割。それぞれの現場にはそれぞれの役割がある。どの業界、どの会社、どんなサイズのコミュニティでも、明確な線引きがあろうが無かろうが、集団で活動している場にはもれなくその人その人に役割があるように。我らの繊維業界では(他業界もそうだろうけど)、その役割が明確に分業化され、会社化している。製造の垂直統合は将来弊社的に目指している部分ではあるが、とはいえクライアントワークにおいては、分業しているからこそ成り立...
2023.02.01 08:47ダメ営業。これは昔から不思議だったんだけど、繊維業界には「なんでお前生き残ってられんの?」みたいな奴らがおる。生地問屋や繊維商社、OEMメーカーなどには特に。会うたびにグループ会社内で移籍して名刺が変わってる人とか、おる。彼らは一見忙しそうではある。バタバタしてる風。そして案件数は一丁前に持ってる風。しかしあくまで、風。そして彼らには、わかりやすい特徴がある。・一人では何もできない世界なのに、自分が全部やっ...
2023.01.26 09:01利己で困る話。中堅から大手どころは営業マンが多い。それぞれに数字のプレッシャーがあり、それぞれにノルマと戦っている。頭数が多ければ多いほど、商品販売出口の問題はつきまとう。例題:『生地問屋大手X(以下X)』は営業マンが多数おり、『エンドユーザーA社様(以下A社)』に対しての『Xの担当は〇さん(以下◯)で、『A社』から『製品OEM受託しているB社(以下B社)』の『Xの担当は△さん(以下△)』だった時、生地の発注元...
2022.09.14 04:21QR。アパレル製造でいうところのQRとは、クイックレスポンスの略であることがほとんどだ。トレンドを見極め、的確な企画をスピーディーに生産移行し市場に供給する。とても理想的なカタチだ。今これが売れる!となれば、今すぐそれを作って売る。すごく合理的だ。このブログを読んでくださっている皆様であれば、この合理的発想の裏にある理不尽な矛盾点は容易に想像つくだろうが、今回はあえて、『経済ロット』と同じくらい曖昧な物...
2022.07.04 09:51敵か味方か。わかる人おるかな。エキセントリック少年ボウイ。さて、中間業者はいつだって挟まれている。お客様と仕入先様。どちらも大事だし、どちらかがかけても商売とは成立しないので、上とか下とかありえないし対等だ。だが、世の中には上とか下とか敵とか味方とかにしたがる人たちは多い。僕は元々工場上がりの中間業者だったので、大昔は工場寄りのスタンスをとりがちだった。それはもう、圧倒的に工場(生産)よりで、企画側の『No』...
2022.03.28 05:38絶対保証。僕ら製造側は対商業で『絶対』を求められるといつも困る。品質、納期、単価、全てにおいて変動するものを取り扱っている以上、『必ず絶対に』を約束できることはない。ただ、そこはビジネスである。ある程度お約束を果たさねば対価を得る『役務』を違反したことになるからペナルティは避けられないのだろう。そこでいわゆる『サバをよむ』のだ。もうこれは、何があってもここまでは保証できるよっていうラインを引く。これはどの場...
2022.02.14 07:54縄張り。最近ちらほら、ブランドと工場が中間業者でバッティングする様子を見かけるようになった。どういうことか。例え話で辿ってみたい。あるブランドと中間業者Aは長いこと取引があり両社蜜月の仲だった。だったという過去形がミソだ。ある頃から、ブランド側にとって、どうも中間業者Aの対応がしっくりこなくなっていた。それは単価なのか、クオリティなのか、担当の人柄なのか、理由は色々あるにせよ、なんせ取引を継続するにはバラ...