2021.09.28 11:37相思相愛。売ってくる依頼者が偉いとか、作れる工場が偉いとか、そういった立場に貴賎なし。時に横柄な態度を取る方も実際にいることはいるのだが、これは思うに、過去の経験から自分を守るための防御策で性格がそうなったタイプのやつと思われる。工場に嘘をつかれた、依頼主から無理難題を押し付けられたなどなど、過去の蓄積による双方への遺恨は、意外と根深いものがある。でも入り口を間違わなければ、双方により良い着地点を見つけるた...
2021.09.15 04:57〇〇のようなもの。先日のブログで、他繊維に形状を模したことで風合い向上や価値向上につながる訴求が手段としてあることにちらっと触れた。特にポリエステルは金型や後加工で変化のバリエーションが多いから、リネンやウール、コットンに似せた『〇〇ライクポリエステル』なるものが結構ある。何を隠そう、僕も今きているスーツは『ウールライクポリエステル』の生地で作られたものである。
2021.09.14 05:16伝言ゲーム。某商品が繊維表記にない繊維を商品名にしたとして界隈で盛り上がっているが、当事者意識があるかどうか、構造上の問題もあるのではないかなど、繊維ポリス的憶測を書いてみる。事実は知る由もない(いずれ耳には入るかもしれないが)ので、あくまで憶測だ。今回の件、どう考えても繊維プロの仕業とは思えないので、炎上も含めて認知を取ったのであれば、それはそれでまんまと乗ってしまったとしか言いようのない状態で少し辛い。が...
2021.09.06 10:08悪い噂の足はめっちゃ早い。僕が前職に入社したてで、上司や先輩のフォローがメインの業務だった時の話だ。とある仕入先様に無自覚な不義理をぶちかまして有難いお説教を頂戴した。要約すると、悪い噂は早く広まってしまうので、気をつけろという話だ。当時の僕はまだまだひよっこで、会社として利益を残すためにどうしたらいいかを優先して考えていた。というか、まぁ人生の重心が『音楽で生きる』にあった。だからまずは自分が自由度を高めるために、社内的...
2021.09.01 11:39チューニング。僕が常々、繊維製造はフィジカルとメンタルの切り離しが難しいと言う理由に、機械設定がある。小ロット多品種が当たり前になってしまった今の世において、対応できないと商機を逃す要因になる。が、商業サイドでは受けられても、工業サイドではすぐに対応するのは難しい。なぜならアイテムによって適宜マシンチューニングが必要になるからである。生地製造において、ロットがある程度ないと難しいのは、大昔に書いた糸や編み織り、...