コロナ禍の情弱地方工業経営者とハイエナコンサル。

最近は工場系の人たちのインターネット上での発信も増えてきて、現場でやってることを見せていくってのは良いなぁなんて思ってたんだけど、取引先のネット発信に少し違和感を感じてた。で、たまたま営業担当と電話で話してる流れで最近感じた違和感を伝えたところ、なるほどちょっと流石にそれはきついなってところがあったので、「これからはインターネットで発信をしていかなきゃ!」と思い始めてる工業系の人たちと共有できたらいいなという、お節介の回。


昔、補助金ハンターのハイエナコンサルが地方工業に取り憑いてるって記事を書いた。

大筋ではこれと大差ないんだけど、昨今の非常事態で、何かとダメージが大きいところへ、金融緩和で当座を乗り越えられそうなキャッシュを手にした地方工業経営者諸兄は、守りよりも攻め!という意識になってるところだと思われる。もしくは、軍資金を手に守りに入ろうとしてたかもしれない。

そこへ、更にリモートワーク奨励の補助金など、今まで進まなかったデジタル化へ向けてある種の好機が一気に押し寄せている。

手にした現金と、世相の流れがあいまって、機運が高まっているところへ、やつらはやってくる。そう、ハイエナコンサルたちだ。
なんか変だと思ったんだ、出張減らすためにスカイプでリモート営業させてくれと言われた時も、それは今まで通りの電話と何が違うのかわからなかった(対面で話せることは風合い確認とか、会社内ではあんまり言えない話とか)。

インスタも、ハッシュタグがおかしかったり、発信に統一性がなかったり…

聞いてみたらなんと、経営者が選んだのか、もしくは言い寄られたのか、とある先生方の入れ知恵だそうで、なんというか、画面越しの向こうにいるであろう顧客さんになる可能性がある人たちが全く見えていない。昔の、企業アカウントはこうあるべき的な、定型文のようなもので、とりあえずやってる感がすごかった。
何より、電話でお話しさせてもらった担当の方たちが、楽しめていない。そういうのは聞いてて辛いものがある。

僕が他社さんの発信のことをどうこう言える立場ではないのだけれど、伝えたくて溢れ出てるものではなくて、見ず知らずの繊維工業を知らない先生方に言われた通りにしか出来ないなんて、これは続けて損するタイプのやつじゃねぇのか?ってアンテナが立ったので、今日は触れておこうと思った次第。

わからないから、とりあえず来た便利そうな人にお願いして、その便利そうな人が出した指示を、社内の優秀なスタッフが乗り切れない部分を押しつけられるのは、経営者としてはやったらあかんやつじゃないのか。

もちろん、ちゃんとしたコンサルタントの人たちがいるのは知ってるし、その人たちの助力で、ちゃんと身につけて基礎体力が上がっていく工業もあるだろうけど、こういうダメパターンになってしまう可能性が高い事例を、しかも知り合いの、結構大切にお付き合いさせてもらってる工場さんがその轍を踏んでしまってるんじゃないかと思うと、今日書かずにはいられなかった。
ちゃんとしてるコンサルタントの人たちにもいい迷惑だしね。

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