糸番手の理解が大切だなと思う場面。

今朝方、twitterで番手換算の話題を見かけて、たまらず少しだけ計算式を自分のタイムラインに流したのだけれど、そもそもこの知識必要か?どんな場面でいる?と自問自答した結果をつらつらと書いてみようかと思ったり思わなかったりらじばんだり。


まず、一番番手がわかってないとヤバいのは分率計算で・・・とか言いかけて思ったのは、この手の計算をする人たちは概ね工場の現場の人だったりする。分率計算って、例えば生地の中で綿72%ポリエステル16%ポリウレタン12%みたいな、いくつかの繊維種類が半端な割合で混在している時、その割合というのは生地にその繊維が混紡されている訳ではない場合が多く、ほとんどが混紡または混繊した糸を交編して半端な割合になっていることが多いって言ってる時点で離脱する人は多いと思う。

要は、種類の違う糸がいくつか一つの生地の中に入っていて、その生地を構成する糸の割合がわからないと、糸をどのくらい手配したら良いのか?とか、糸がいくらだからこの割合で生地がいくらになるなど見積もりを出すことができない。

これはまぁ、あまり普通に商売している場合、お目にかからないかもしれない。けど、多分一番、番手換算力を必要とする。


一般的に仕事中に普段必要とされる可能性が高いとしたら、提案した生地が在庫がない、という時、代替えの生地を提案しなければいけない。その場合、生地の厚みなどを揃える必要がある。


40/2〇〇の生地で提案していたけど、在庫がない。同じ番手クラスで近い素材はないか?

その時に候補に上がるものとして、40/2の他に20/1という考え方を持ってこれるかどうか?


的な。


長繊維生地でポリエステル150dで〇〇の生地の在庫がない!スパンでいいから代替えないか?

35/1はないのか?じゃ、30/1か40/1スパンでどっちがいいか決めてもらおう!


とか。


1/48のアクリルウール70/30の糸がない!代替えでウール混素材の糸なんでもいいから提案して!

じゃあ30/1の綿ウール70/30ならすぐ在庫あります!


なんて。


アクリルウールの代替えが綿ウールでいいなんて場面はあんまないかもしれないけど、綿番手から毛番手、デニールから綿番手をパッと考えることが出来たら、まず肉厚で代替えを探すときに苦労することはなくなる。


長繊維糸と短繊維糸を違番手交撚してオリジナルの糸を割とインスタントに作れたりとか!ってことも、最近はあんまりないか。こういう飛び道具的な生地企画も、できるようになるから、おぼえてみるのは面白いと思う。


いつか、超暇で、気が向いたら、換算計算表をエクセルかなんかで作ってnoteで公開するかもしれないし、しないかもしれない。

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