動きたくなる言い方ってあるよね。

僕が書くブログは、僕自身も常に自戒をこめている。つもりだ。

工業現場に入ると、めっちゃ作業ってある。段取りとか、色々、書き切れない。それがなかなか評価されづらい状況というのは昔からそうなのだろう。作業する人は、結構つらく当たられがちだ。「なんでできないの?」「そんなことそっちで考えてよ」「できないっていう答えは聞きたくない」などなど。その割に、賃金は高いとは言えない。


創意工夫とは、依頼者のクリエーションに対して、現場の理解力と応用力で成立する。その間にあるグラデーションは思いを繋いで形にするための翻訳機能と共に、人々がうまく作用するために心理的にも調整する機能も求められる。

しかし依頼者の中には、「そんな言い方ないじゃん」と思うことを言う人はたまににおる。


繊維業界の指示系統は、原料供給の川上川中川下という流れとは逆行している。お客さんが言ったことを製造側に伝えていく伝言ゲームでもある。アパレルメーカーさんやブランドさんが、OEMメーカーさんなど(もしくは以下直接それぞれ)に伝え、OEMメーカーさんが、生地屋さんや、縫製振屋さん、または縫製工場さん、または海外OEMメーカーさんに伝える。生地屋さんは、機場や編場などに伝え、縫製振屋さんは縫製工場さんに、縫製工場さんは現場の工員さんへと、書類や文字、または誰かの口を通して伝えられていく。


これだけのフィルターがあれば、情報の精度は薄れる。これを薄れないようにうまいこと編集してきちんと伝えて商品をきっちり上げてくる中間業者は優秀だ。が、今回はそんな中間業者の優劣を問う内容ではない。

お客さんにとっては優秀に見えるかもしれないけど、もしかしたら、なんでも言うことを聞くから優秀だと思ってるだけかもしれない、そんな業者もいる。そう、なんでも言うこと聞いて、モノが出来上がっていく中で関わってくる人たちの心情的背景を理解せずに、書類上だけ、あるいは脅しに近い圧力で仕入先各社を動かしている人もいる。


ビジネスは結果の世界だ。結果が出たら文句ないというのは、特に問題だとは思わない。ただ、やり方は少々、気をつけたほうが良い。

立ち位置はどこであれ、自分が最終的に手を動かしてモノを作り上げる人でないなら、そこには必ず、モノをカタチにしてくれる人たちの存在がある。そしてその人たちの協力によって商売は成立している。いつだってだ。お客さんに好かれてさえいれば依頼はなくならないかもしれないけど、その依頼を形にしてくれる人たちが周りにいなければ、商売は成立しない。

この繊維業界は広いようで狭い。悪い話というのは瞬く間に広まって警戒線が敷かれる。作ってくれる人が周りにいなくなってしまえば、商売できなくなる。


ビジネスなんだから青臭いこと言うなと思うだろうけど、自分だって時間をかけて仕上げた資料がクソミソに言われたら気持ちが荒立つことだってあるだろう。そういうのがバネになる人と崩れていく人で分かれるし、精神論を求めるのであれば、現場に近い人ほど褒められたり、感謝の言葉を向けられる機会が少ないのだから、仕事上必要な範囲を超える厳しい言動は気をつけたほうが良い。一緒にやってる仲間だから。双方に気持ちがついてきたら、結構ヤバめの仕事もウルトラCで乗り越えられるようになったりするボーナスゾーンもあるよ。


結局みんな人間だから。お互いに気持ちよく仕事できるようにしていこうぜ。

ulcloworks

ultimate/究極の clothing/衣服を works/創造する ulcloworks

0コメント

  • 1000 / 1000