行政だって回収したい。

補助金、回収したいらしい。
まぁそりゃそうだ。行政だって赤字は困る。投資に見合ったリターンが必要だ。

こうやってインターネットを使って発信しだして、数件の行政アプローチがあった。まぁどの地方も、「回収したい」と、明言はしない。言い回し的には「どうやったら活性化するか?」というアイデアを求めて、僕なんかを訪ねてくださる。これは、なんというか、まぁ来てもらって申し訳ないんだけれども「貴方達が来社される内は、何も変わらないと思います」というのが僕の素直な感想で、そのまま述べさせてもらっている。

おそらく、「どうやったら活性化するか?」というのは本心でもあるだろう。地元役場に就職したのは、地元愛ってやつも当然あるんだろうし。想像の域を出ないけれども。だけど、組合で会合があれば、諦観と惰性に覆われ、大義名分をかざした大宴会。

「合同展示会!そうだ、合同展示会をやろう!」という大義名分の合同出張。開いてみれば仲間内、もしくは既存客および仕入先しか集まらない。

このような状態は、もう僕の知る限り10年以上続いてるんだ。もちろん中には、そういった機会をモノにして、羽ばたいていく会社もある。そういう会社は、ズブズブの組合から、少し距離を取り出す。まぁ賢明だろう。人とは弱い生き物だ。楽な方に流れようと思えば秒で落ちることができる。

延命措置のための補助は、果たして必要なのだろうか。その企業にとっては、まぁ欲しいだろうさ。でも会社ってのは社会に貢献する集合体だろうが。そりゃ多少は雇用とか、そういう側面で「貢献してるさ」って言える部分はあるんだろうけど、同業中小で頑張って真面目に納税してる会社にしてみりゃ、売りに行きゃ売り先でバッティングして厄介だからお客さんの棲み分けをしたり、色々なつまらん忖度が必要になるのは決しておもしろい話ではないだろう。まぁ想像の域を出ないけど。いや、まぁそういうの超越するために、組合から距離を置くんだけど。

という実態が分母なので、行政としてもなんとか「回収」したいのだ。だが、残念ながら、補助金もらってる本人たちの気がないといくら口で言っても変わらんよ。経験上。

「まぁ東京にこういうことをやってるやつがいるってことを伝えるくらいしかできないけど、もし本気ならお手伝いさせてもらいます」ってことで大体の面談は終わる。

そういや前にこんなのも書いたな。

変わらんだろうなぁ、たぶん。自分からやってやるって感じしないもんなぁ。なんなら「やらされてる」って思ってるからなぁ。場合によっては。
なかなかしんどい問題だなぁとしみじみ思いながら帰っていく彼らの背中を眺めるのであった。

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