テキスタイルのショールームサービスについて。
テキスタイルのショールームサービスは4月から公募を始め、5月頃には生地も集まり2020年SSシーズンの提案向けに間に合うと考えてたが、僕は甘かったようだ。何件かは前向きに検討いただいているが、未だ生地は一つも届いていないのが現状だ。これは大反省。
アテにして訪問してくださった方々に大変申し訳なく思います。ごめんなさい。
そして地方繊維製造業のみなさん、僕の説明も告知も足りていなかったので、改めて記事にしておきます。
まずこのサービスの目的は、産地で生地製造をしているメーカーさんに、直接アパレルメーカーさんとやり取りしてもらうことで、中間業者依存だった営業体質を見直してもらうことです。
- 気まぐれにサンプル提出を要求してきては、どこの誰に向けた物かもわからないまま、またそのサンプルが商談に使われたのか、使われたなら反応はどうだったのか、そういった情報を落としてくれないような業者に自社の商品を託していないか?
- また、商売に繋がった時、とにかく値切られて採算がしんどい、口を開けば「安くして」と言ってくるような業者に売上依存していないか?
皆が皆こういう中間業者でないことは十分承知しているし、僕自身も中間業者ですので、同じポジション自体を悪く言う人がいたら、正直気分悪いこともあります。
でも、実際に酷い人たちも多い、これは事実です。過去に何度も中間業者について書かせてもらったのですが、中間業者の質はかなり大切です。
どんだけ中間業者嫌いなんだという勢いで書いてますが、いるだけで運動量がない(もしくはフィジカル的な運動量だけで空振りだらけの)偉そうにしてる奴らが多くて、そんな中間業者が嫌いなだけです。
で、運悪くこういう業者に頼ってしまっている場合は(正直言って自社営業の自業自得だけど)売上が頭打ちでコストも厳しく、商品開発に活かせるような情報も集まってこないなら、得意先を見直すきっかけに行動してみませんか?という、まぁ長々と書いたけど、つまりは僕の勝手なお節介であります。
しかし、商品自体に罪はないし、そういう生地を待っている人たちもたくさんいるので、これをそのままにしておくのは勿体無い。そして今頼っている中間業者もいつどうなるかわからない。そんな時、工場を持っているみなさんが、自力で営業できてアパレルメーカーさん達と直接やり取りができたら、これは相当な強味になると思うのです。
また既に東京のエンドユーザーと繋がっていてもなかなか商談が出来ずに困っている方にとっても、うまく使ってもらえたら嬉しいです。
もちろんみなさんの大切な生地を預かるので、僕が責任を持ってお客さんと商談させていただきます。
商品を預かったら、僕がみなさんにその生地の作り方から売りたいコスト、生産背景やセールスポイントまで勉強させてもらい、弊社へ見に来てくれるお客さんにきちんと説明をさせてもらいます。
「それ、今までの生地問屋さんと何が違うの?」と思われる人もいるかもしれません。
商談が進みいざ商売が発生した場合、お取引は工場さんとお客さんが直接してもらいます。もちろん生産や納品の打ち合わせもご自身でしてもらいます。
「なんや面倒やな・・・」と思われたら、従来通りの商売でどうぞ。
でもこれからはみなさん自身が自力をつけていかなければいけないと考えているので、ぜひ直接アパレルメーカーさんやデザイナーさん達とやり取りしてみてください。きっと不満に感じていた中間業者の気持ちがわかると共に、それを乗り越えないと商売は簡単ではないということに気づくはずです。
テキスタイルショールームサービスの公募を始めました。地方にいてなかなか東京のお客さんと商談ができない製造工業の方々が弊社ショールームを使用して生地を展示することができます。僕が生地の詳細を教えてもらって皆さんの代わりに提案します。https://t.co/TJlJH8Ke3S
— 山本 晴邦 (@HARUKUNI_Y) April 5, 2019
それではお待ちしております。
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