2023.10.25 06:25合同展示会の壁。どなたか存じ上げないのだが、テキスタイルメーカー様がXでポストされていた内容が目に入って合同展示会における課題みたいなところに触れておられたので、僕の個人的な感覚ではあるが、ここで壁と感じている部分を書き出してみたいと思う。これは全て僕の体感なのでもちろん異論は認める。コロナ禍を経て、来場者数が相対的に多く感じるというのもあるだろうが、なんせ各出展者のブースに入りにくくなった印象がある。伺うタイミ...
2023.06.08 04:55誰得。何度かこのブログでも触れている内容ではあるが、記事累積もそこそこになってきて自分でも拾えないので、改めて。僕個人としては、繊維の世界における各社独自開発の技術や素材は、提案を受ける度に身体中の穴からなんか汁が出るくらい興奮するし、素晴らしいと思う。それこそ、差別化しないと埋もれてしまう群雄割拠の戦場である。誰でもできることなら値段が安い方に仕事が流れてしまうのは世の常。それ自体、誰を責めるものでも...
2023.05.08 10:27来勘。今年度新卒で繊維業界に入られた方はまだ営業の現場に出てる人は少ないだろう。今は受け渡しや先輩のフォローが日々の業務の中心なのではないかと想像する。しかし間もなく群雄割拠の戦地に送り出されるであろう未来の繊維戦士たちにとって、現場で営業成績を上げていくための武器というのはあまりにも少ない。不利な状況で結果を求められる世界が待っている。繊維年鑑をめくり新規飛び込みをかければ、先輩が既に商権を握っていた...
2023.04.04 10:20お値段未満。求められている素材感と、それを表現するために必要な手段と、結果的に導き出されるコストと、とはいえ売りたい商品値段と、みたいなパズルゲームの落とし所が、最近はめっきり乖離しているように感じる。高いものにはそれなりの理由がある。高級素材を使って手間をかけた分だけ値段は上がる。それが高額だから数量的に奥行きがない場合、少量生産せざるを得ないとなればなおさら、少量だからロスなども増えて割増になる傾向がある...
2023.03.09 12:03殿様商売。こういうことは、よくある。何を隠そう、僕自身も大昔はそうだった。トラブルが起こった時、製造側に立つスタンスが強かった僕は、お客様の方の取扱の問題だという認識が強かった。もちろん、実際そういう場合も多い。生地屋目線だと、トラブルになったと言われていることは「そんな扱い方したら、そらそうなりますわ」ということが多い。ところが、扱う側が生地に対して全方位的にそういったトラブル回避の知識を持ち合わせている...
2023.02.01 08:47ダメ営業。これは昔から不思議だったんだけど、繊維業界には「なんでお前生き残ってられんの?」みたいな奴らがおる。生地問屋や繊維商社、OEMメーカーなどには特に。会うたびにグループ会社内で移籍して名刺が変わってる人とか、おる。彼らは一見忙しそうではある。バタバタしてる風。そして案件数は一丁前に持ってる風。しかしあくまで、風。そして彼らには、わかりやすい特徴がある。・一人では何もできない世界なのに、自分が全部やっ...
2023.01.26 09:01利己で困る話。中堅から大手どころは営業マンが多い。それぞれに数字のプレッシャーがあり、それぞれにノルマと戦っている。頭数が多ければ多いほど、商品販売出口の問題はつきまとう。例題:『生地問屋大手X(以下X)』は営業マンが多数おり、『エンドユーザーA社様(以下A社)』に対しての『Xの担当は〇さん(以下◯)で、『A社』から『製品OEM受託しているB社(以下B社)』の『Xの担当は△さん(以下△)』だった時、生地の発注元...
2022.11.02 08:25したいこと、できること、求められること。技術を披露してその素晴らしさを知ってもらうのは簡単ではない。テキスタイルの現場において、日々「なんか新しい、見たことないものないの?」という市場からの要望は絶えない。絶えないものの、世の中はすでにモノに溢れていて、革新的な技術を伴った『見たことない生地』ってのは、合わせ技系の全部盛りも含めて、おそらくもうほとんど出尽くしてしまった感があるのではないだろうか。または、色々な面でやりすぎて使えるモノで...
2022.07.28 09:25不良か、良さか。最初からトラブルは起こると思っておけば、基本的な構えができる。準備はしっかりしておくのが好ましい。繊維業界の当たり前は、一般購入者の方々にとって当たり前ではない。僕ら繊維戦士にとっての常識的な範囲の理解を求めるのは難しいことなのかもしれない。物理的に許されて然るべき事象も、知らない人からすると『不良品』というクレームになりうるものである。そういう物理的不可避なデメリットを商品購入後にクレームとして...
2022.06.29 07:57与信管理。今の人は「ガーン」って言わんか知らん。なんとなく空気が伝わると嬉しい。さて、短い梅雨がすぎ、新年度も始まったばかりかと思っていたらもう夏である。5月病の頃に一度「腐るには早すぎる」旨の記事を書こうと思っていたが、自分が腐りかけてたので目も当てられない。久々の投稿になる。生地問屋さんや繊維製造卸系に就職された学生上がりのルーキー諸兄は、先輩の受け渡し業務(デリバリーや生産管理補助)の時期を並走しつつ...
2022.02.10 07:42武器。営業の武器はなんだろう。名刺の肩書きか、人脈か、包めない大風呂敷ハッタリトークか、まぁなんにせよ、取り扱い商品はどんなもんかくらいは、知ってないとちょっとアレだ。新規で飛び込んでいらっしゃる業者様の中には、パッと見た感じでこちらのキャリアや力量を見積もってくる人がいる。別にそれ自体はまったく問題はないし、必要なスキルかもしれない。ただその見積もりが甘くて、人を見下した態度で商品説明をしてくる方、い...