2025.02.07 05:40算数。繊維産業≒ファッションの感覚でアパレル業界へお越しになる予定の学生様及び転職をご検討の皆様こんにちは。ファッションセンスだけでは戦えない世界へようこそ。僕自身が通ってきた道なので、体感としてファッション専門学校へ通っている方々の多くは算数が苦手な印象がある。産業である以上は物とお金のやり取りがある世界なので、コスト計算と利益計算は実務上切っても切り離せない。そう、算数が必要になる場面が多いのだ。
2024.10.22 11:22椅子取りゲーム。最近というか、ここ数年は学生時代の不勉強を取り戻すが如く読書をしている。何か特定のジャンルがあるわけでもない。興味のまま本を読むのである。そのため、電車では急行ではなく各駅停車を選び、なるべく座っていきたい。ところがなかなか椅子取りゲームに勝てない。仮に座れても、トラブルを避けるために女性の隣はさけている。いわれなき疑いを持たれるリスクを最小限に止めるため、両隣がオジの隙間を狙う。オジは大股開きで...
2024.10.09 07:59若い力。千駄ヶ谷に通うようになって20年経って、行き交う人々や街の様子はずいぶんとかわった。弊社のあるビルの一階はハンバーガー屋だったし、二軒隣には品揃えがほとんど変化球の雑貨屋もあった。注文をメモしないため待っている人を不安にさせる唐揚げ弁当が秀逸な「ともちゃん」もなくなって、実は夫婦じゃなかった老カップルがやっていた若松屋もセブンイレブンになり、いざという時のボタンつけ糸を売っていた文華堂文具店も建物...
2024.09.27 07:56担がれたい人。僕は性格が悪い。(6ヶ月ぶり6度目-domoku-)その性格の悪さは、繊維入隊直後に工場現場作業員を経て営業職にコンバーションされたばかりの頃は、若気の至りと相まって、知識が乏しい繊維戦士たちを切り倒すことに喜びを覚えていたくらいである。最悪の若造だ。歴戦の紳士的な繊維戦士諸兄は、きっとこのような愚行などせず、日々、理不尽なアホマウンティングマンたちを相手に、ビジネスと割り切って粛々と物事を進めて...
2024.07.26 14:10DX化。今朝生地問屋様の若手担当に対して説教してしまったのは非常に不本意であるが、彼が今後この業界で逞しく頼りがいのある戦士になってもらいたい一心で、ついつい口が出てしまったっていう、言い訳。おっさんになってしまった。老害認定。何に対して説教をしたか。依頼内容の成果物が依頼時に明確に提示してある内容と異なったから。と言えば誰しも「そりゃ言われて当然」と思ってもらえるかもしれないが、ここは繊維産業でもさらに...
2023.10.25 06:25合同展示会の壁。どなたか存じ上げないのだが、テキスタイルメーカー様がXでポストされていた内容が目に入って合同展示会における課題みたいなところに触れておられたので、僕の個人的な感覚ではあるが、ここで壁と感じている部分を書き出してみたいと思う。これは全て僕の体感なのでもちろん異論は認める。コロナ禍を経て、来場者数が相対的に多く感じるというのもあるだろうが、なんせ各出展者のブースに入りにくくなった印象がある。伺うタイミ...
2023.06.08 04:55誰得。何度かこのブログでも触れている内容ではあるが、記事累積もそこそこになってきて自分でも拾えないので、改めて。僕個人としては、繊維の世界における各社独自開発の技術や素材は、提案を受ける度に身体中の穴からなんか汁が出るくらい興奮するし、素晴らしいと思う。それこそ、差別化しないと埋もれてしまう群雄割拠の戦場である。誰でもできることなら値段が安い方に仕事が流れてしまうのは世の常。それ自体、誰を責めるものでも...
2023.05.08 10:27来勘。今年度新卒で繊維業界に入られた方はまだ営業の現場に出てる人は少ないだろう。今は受け渡しや先輩のフォローが日々の業務の中心なのではないかと想像する。しかし間もなく群雄割拠の戦地に送り出されるであろう未来の繊維戦士たちにとって、現場で営業成績を上げていくための武器というのはあまりにも少ない。不利な状況で結果を求められる世界が待っている。繊維年鑑をめくり新規飛び込みをかければ、先輩が既に商権を握っていた...
2023.04.04 10:20お値段未満。求められている素材感と、それを表現するために必要な手段と、結果的に導き出されるコストと、とはいえ売りたい商品値段と、みたいなパズルゲームの落とし所が、最近はめっきり乖離しているように感じる。高いものにはそれなりの理由がある。高級素材を使って手間をかけた分だけ値段は上がる。それが高額だから数量的に奥行きがない場合、少量生産せざるを得ないとなればなおさら、少量だからロスなども増えて割増になる傾向がある...
2023.03.09 12:03殿様商売。こういうことは、よくある。何を隠そう、僕自身も大昔はそうだった。トラブルが起こった時、製造側に立つスタンスが強かった僕は、お客様の方の取扱の問題だという認識が強かった。もちろん、実際そういう場合も多い。生地屋目線だと、トラブルになったと言われていることは「そんな扱い方したら、そらそうなりますわ」ということが多い。ところが、扱う側が生地に対して全方位的にそういったトラブル回避の知識を持ち合わせている...
2023.02.01 08:47ダメ営業。これは昔から不思議だったんだけど、繊維業界には「なんでお前生き残ってられんの?」みたいな奴らがおる。生地問屋や繊維商社、OEMメーカーなどには特に。会うたびにグループ会社内で移籍して名刺が変わってる人とか、おる。彼らは一見忙しそうではある。バタバタしてる風。そして案件数は一丁前に持ってる風。しかしあくまで、風。そして彼らには、わかりやすい特徴がある。・一人では何もできない世界なのに、自分が全部やっ...
2023.01.26 09:01利己で困る話。中堅から大手どころは営業マンが多い。それぞれに数字のプレッシャーがあり、それぞれにノルマと戦っている。頭数が多ければ多いほど、商品販売出口の問題はつきまとう。例題:『生地問屋大手X(以下X)』は営業マンが多数おり、『エンドユーザーA社様(以下A社)』に対しての『Xの担当は〇さん(以下◯)で、『A社』から『製品OEM受託しているB社(以下B社)』の『Xの担当は△さん(以下△)』だった時、生地の発注元...