2021.02.04 08:22言うは易く行うは難し。畏多くも、生地を教えさせていただくという部分を預からせていただいていて日々思うのが、『学び』に対する心構え次第ということだ。前職時代からこの業界でたくさんの後輩たちと向かい合ってきた中で、一番(それもそうだな)と思ったけど、(それじゃなかなか難しいよな)と思った意見として「答えを教えてください」と言うことだった。見積もりなどはある程度解を求める公式はある。その見積もりの答えを記すことは便利だし早い...
2020.11.06 07:35ネガティヴと向かい合う。小さいことから大きいことまで、嫌なことというのは常につきまとう。目先の話で言えば、案件のトラブルで怒られるのが嫌で報告したくないとか、そんなのから、引きで見れば、給料上がらないから仕事行きたくないとかまで、自分にとって不都合なことというのは、どの場面においてもあるもんだ。僕は、解決するには向かい合って乗り越えるしかないと思っている。これは根性論と言われがちだし、いくらロジカルに説明したとて、その一...
2020.10.16 09:22継続できるか。コロナの脅威も手伝ってか、繊維製造工業のネット進出をちらほら確認している。何もしないよりは100倍良い。とても大きな一歩だったと思う。それ以前より、ウェブ上で発信しないことは、存在しないに等しいという厳しい現実を目の当たりにし、チャレンジしてきた工業をたくさん見てきた。ホームページは最低限必要だという意識で、おそらくは彼らとしては納得のいかない数十万円を投資して、後から手を加えるのにエンジニアの手...
2020.10.15 10:38君は知ってんだろう?僕の大風呂敷を。今、そいつで未来を盗むからさぁ手伝って!と行きたい勢いの地方工業からの営業を受けるのは、毎年1回くらいずつの波で押し寄せる。最近はその波が来ているようだ。僕は前職時代、それもだいぶ序盤の頃、今は職場を別のところに置く当時の先輩にこんなことを言われた。「山本君、仕事はどんな案件であろうと、取ってから考えれば良いのだから、まずは仕事をとることが大事だよ。」世はまだアパレル不況の香りが本格化する前、いや...
2020.09.12 02:29繊維製造業のデフレを考える。最近は自社でのお仕事ではなく、他社のお客さんとのお仕事の関係値で意見を求められることが多く、とても考えさせられる。お客さんにとって良いお取引を目指せば、導入コストが低く、継続性を意識してサービスを向上させていくスタイルが好ましい。それによりお客さんの業績が伸びていけば、お手伝いさせてもらってる会社も業績が牽引されていく。良いことづくめのはずだった。はずだった。工業が、受け身の姿勢を変えていくには、...
2020.09.07 11:08準備。絵ほどに極端にズレることはあんまり無いと思うが、初めてお仕事で面談に預かる際に、相手のことを少しでもお調べさせてもらってのぞむのが基本だと思っている。しかも、大きな取り組みをトップダウンで仕掛けていく時などは、プレーヤー以外の人間相関にも大きな影響が出てくるので、準備というのはとても大切だ。先日、知り合いの会社の社長さんから、今後取り組みをしていくということで、僕のキャラクターとは縁遠い大手商社さ...
2020.08.24 10:26そうかもしれません。たまたま顧客さんで、その顧客さんの顧客さん向けに「価値感のあるスウェットを提案したい」とご依頼をいただき、リクエストとして「吊裏毛とか」というキーワードを頂戴したので、吊裏毛を含むそれらの資料を提出した。たぶん僕のブログを読んでくださっているみなさまならば、『吊裏毛』に関する説明は不要だと思うが、とりあえず簡単に書くと、旧式の編み機で、現在普及しているいわゆる『シンカー』式の高速機は地面に足(台)...
2020.07.08 10:40惜しい日本製ガーたち。社会人になると同時に地方工業と関わって結構たった。日本の地方工業の素晴らしさというのは、最近海外の工場とやりとりを始めるようになって改めて見直しているところである。改めていう。日本の地方工業は素晴らしい。何がすごいってまず言葉が通じるから、イメージ共有がしやすい。これはいくら感覚的表現を数値化するのに慣れている僕でも、相手に言葉が通じないとどうにもならない部分だったりする。無いものを作り上げていく...
2020.07.06 11:08美しい理想と現実の間。今朝、お取引はなかったのだが、何度かお越し下さったとても手の良い工場さんから、丁寧に閉鎖のご連絡をいただいた。初めてお会いした時から非常に丁寧な、紳士な方だった。知り合ったきっかけは、弊社が工場さんを開拓していた時に、飛び込み連絡をしてリアクションしてくれた工場の中の一つだった。電話でアレコレとやりとりさせてもらったが、当時同社はとある大手メーカーのお抱え工場で、同ブランドからの仕事が入ると当然優...
2020.06.25 12:00下請け製造会社のブランド化。昔、いや今もあんのか、ファクトリーブランドって流行ったじゃないっすか。流行ってないのか。僕の周りは受託製造業が多いので流行った気がしたんすね。サーセン。勘違い。とはいえ、今回コロナを経験した上で、自社オリジナル製品を作って卸とか小売とかにチャレンジしていく動きが一定数みられたのは、受託製造業にとって僕は良い動きだったと思う。成否は別として。やっていこうという気概は良かったと思う。自社ブランドや自社...
2020.06.08 13:57一事が万事。糸偏川上の人たちは冷たい。いや、正確には、仕事が薄い相手には冷たい。これは金の切れ目が縁の切れ目に近い。オーダーをたくさんくれる人に対してと、オーダーをそんなにくれない人に対しての態度が同じはずがない。これは仕方のないことだが、正直言って、冷たくされた方はおもしろくない。これは僕自身、前職時代にそういう感じだった部分もあるから、今もそうなっていないか自戒を込めて書いておく。製造業は非営業も含めると...