自利利他と初志貫徹。

みなさまあけましておめでとうございます

本年もよろしくおねがいします

本日から仕事始めで、早速年始の挨拶で頂いた焼酎で一杯やりながら年始のご挨拶を。


僕の年始は前職の習慣から、その年の「自己スローガン」を掲げるところから始まる。

たまに「年末年始の区切りをつける意味あんの?」的な論争があるが、これ自体に意味があるかどうかは本人の自由なのでその議論自体に意味がないと思う。

僕の場合は、15年間の慣例となってしまったが故に、やらないと気持ち悪いくらいのノリでもありつつ、毎年「ストイック+α」をベースに様々な「自己徹底」を自分に課し、年末年始に振り返ることで「できたこと」「できなかったこと」を整理する上では有効な手段だし、未達の「自己徹底」に関してはキャリーしながら達成できたものは「習慣化」するので、結構成長の良いキッカケになっている。

もちろん個別で現実的な目的目標はそれぞれに期限と達成値が常にあるので、これを年でくくる必要はない。ここで言う年の自己スローガンはあくまで僕個人の成長に必要だと思うタスクである。


今年のスローガンは「自利利他」と「初志貫徹」である。

言葉の意味はみなさんご周知の通りなので割愛するが、一つの業界に永くいると本当にこの概念が喪失する。これは恐怖だ。業界の停滞感、及び蔓延する諦観はこの概念の喪失からくる副産物ではないかと思うほど。


~自利利他~

これは常に自戒を込めて唱える必要がある。様々な有識者が色々な人に向けて発した言葉を自分に向けられたものとして自省(鵜呑みにするのではない)し、改善すべきところは改善し、良いところは磨きをかける。この繰り返しで僕の場合は成長に繋がっている。

自己批判は自らが経験した上で得た知見を元に同様のケースを他者にみた場合、適度に助け舟を出すことがでその人の危機回避に役立てることができる。そういうところが、関わってくれる人たちにとって良い繋がりだったと思ってもらえているのではないかと自負している点でもある。

これは常にベースにある「ストイック+α」の延長線上にある。

自分をストイックに追い込んで限界の一歩先に出る閃きや行動などが+αになって実力が増していくという自利を重ねながら、その知見を元に他者に対して尽くす力に変えて与えることで、その人が良い方向へ向かう利他に繋がる。

例えば15年間カットソーの製造に関わってきて川上が失いかけている「着用者の利点」から外れた商品企画や提案に対して、メーカー直での生産を請け負いながら出てくる製造への不満などを川上に通じるように言語化してフィードバックすることで精度を上げていく作業などがこれに通じることだ。


~初志貫徹~

これも「繊維製造産業がなぜ存在しているのか?」というところを、企業利益という部分から離れて考えてみると、当然「着用者のメリット」から逆算することができる。

今は残念ながら、こんな当たり前の事を無視した製造業のマスターベーション商品を軸に上部だけの「企画」がはびこっている。

「会社がなぜ存在しているのか?」は「何の為に何をしているのか?」ということに置き換えられる。丸編み生地製造企業であれば、その作られる生地をもって誰が幸せになるのか?という事を無視した企画はもはや企画ではない。

創業者がどういう想いでその会社を創ったのか、その社是の一番先頭にくる言葉が「自社の利益」だった場合はもう事業なんてやめてしまった方が良い。「自社の利益」とは、ビジョンをはっきりと掲げ提供するサービスで顧客が潤った先にある結果でしかない。これを履き違えては本末転倒である。

前職を卒業した点はこの理念の差が大きい。

僕は創業者でもあるので、この「初志貫徹」を改めて肝に銘じる義務がある。

去年からはスタッフも増え、業務量も業務内容も一昨年とは比べ物にならない状態だった。どこかでこの概念を忘れかけた瞬間もあった。そのしっぺ返しは結果として必ず返ってくる。

会社の名前に刻んだ想いを貫き通すことで、僕らの存在に初めて意味があることではないかと思っている。


以上を年始の挨拶とさせてもらう。

今年も一年、どうぞお付き合いのほどよろしく。

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