井の中の蛙大海を知らず。

僕はこの繊維業界に片足を突っ込んだティーンエイジャーだったころ、同時にロックンローラーになりたいベース弾きだった。(ベースは今も弾いてる)

好きな音楽のジャンルは偏っていたが、ベースラインの勉強のために、高校の時出入りしていたライブハウスのマスターからジャコとかジョンパティとかビリーシーンとかのVHSを渡されてはとにかく見ろと言われた。耳コピと目コピして遊んだのはいい経験だった。何より、テクニックという点において、そんな指動く?って人たちだったので、そこだけを追うために見ていた。


東京に出てきて、バンド仲間から知見を広げるためにと、ビートルズやデヴィッドボウイやコステロとか色々聴くように言われたけど、ぶっちゃけ楽しめなかったので聞き流していただけで理論を掘るようなことはしなかった。ブリッドポップ全般的に刺さらなかった。


Few years later、ガチプロを目指すために人生の岐路に立った僕は、相変わらず偏食で好きな音楽しか聴いてなかった。と、いうかあんまり音楽を聴いてなかった。

聞くより弾く方が好きだった。ただ、人が作った曲をスカした顔で歌い踊る連中が、同じ音楽だとされることがどうしても気に入らなかった。

ある時、敬愛する繊維業界のパイセンから↑こんなことを言われた。

これはもう、そうだよねって思ってぐうの音も出なかった。売れるか売れないかというお話においては、その内容どうこうをいくら専門的な角度から比較しても、たくさんの喜んでくれる人がいるのだから、広く売れていくわけであって、その事実をいくら否定したところで、自分の愛する世界が持ち上がるわけではない。


好きか嫌いかという情緒的な部分で相容れないことは大いにあると思う。それ自体をどうこう言うつもりなど全くない。一方で、自分が深く掘り下げている分野を悪く言われたらいい気持ちはしないもんだ。

だけど、深く掘り下げすぎて、それしか見えなくなってしまうのは怖い。そういうものに気づけたら、その深い深い特技を持って広い世界を見に行こうじゃないか。

そういえば最近、街やラジオから流れてくる昔聴いた音楽で楽しんでいる自分がいることに気がついた月曜の夕方、夏至。


オールニットニッポンでアルクロ佐渡計画のお話をさせてもらったのでリンク貼っときます。是非見てみてください。

元ネタのnoteはこちらでおま。一緒にやってみませんか!?

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