ネガティヴと向かい合う。

小さいことから大きいことまで、嫌なことというのは常につきまとう。

目先の話で言えば、案件のトラブルで怒られるのが嫌で報告したくないとか、そんなのから、引きで見れば、給料上がらないから仕事行きたくないとかまで、自分にとって不都合なことというのは、どの場面においてもあるもんだ。


僕は、解決するには向かい合って乗り越えるしかないと思っている。これは根性論と言われがちだし、いくらロジカルに説明したとて、その一歩目を動かすのはやっぱり根性じゃねーかって言われたら、そうですよねとしか言えない。

とは言え、嫌なことの先に、どうしてもたどり着きたい目的があるのならば、やはり向かい合って乗り越えるしかない。


染めムラが起きてしまって直しするもしないも、怒られんの嫌だからとりあえずダマテンで通せるかというチキチキチャレンジは、必ず後から大きな代償を伴う。ラッキーパンチで通り過ぎた経験は、今回もいけるだろうという考えを産み、そして大体事故る。

早く取引先に報告して、対応対策、考えれらる全ての解決方法をとにかく準備してことに取り掛かるしかないのに、なんとかやり過ごそうとする方向のなんと多いことか。

きちんとしたものを納めて喜んでいただいて、対価として代金を受け取るのが、この場合の目下の目的のはずなのに、だ。


しかしこういう思想は、多くの製造業者に根付いている。どことなく、(やらされてる)感がある。

そしてそういう横着な考え方は、会社単位のビジネスにも影響する。


既存客は単価がキツい割りに数量があったから付き合ってこれたけど、最近は数量もシブくなってきたから単価がキツい分だけしんどい、だけど新規開拓は楽じゃない。こういう景色はどの製造工業でも見る光景だ。

受託工賃が上がらないから給与に回す余裕がなく、賃金をあげられない、などと言う経営者も多い。しかし人手は足りない。でも若い人は工業に入ってくれないなどなど。


本質がどこにあるのか、本当はわかっているはずだ。

受託工賃が上げられないのは、既存であれば今までの相場感もあるし、相手からしたら、その対応含めた運動量に対して見合った金額だという認識であると考えれば、原因は相手のクセの悪さではなく、自分の行動で環境を変えることができたのにしなかったというところに帰着するのではないか。


愚痴はいいよ、聞くよいくらでも。ただその先で、誰かのせいにはすんなよ。


よくこの繊維業界の住人はモチベーションの置き所が収入ではなく業界愛だと言われるし、確かにみんなファッション業界好きだと思う。そしてそれぞれの人生の重きを秤にかけて、看板に依存した人と、自ら環境を変えるために安定(と思われているもの)を脱ぎ捨てた人、それぞれのメリットとデメリットがあり、どちらが正解で、どちらが間違いなんてことはない。


ただ、その選択をしたのは自分で、その上で仕組みや組織、取引先に対して納得がいかない点があるのなら、向かい合って乗り越えていく術を考えていくしかないのではないか。

誰かのせいだと騒いで、相手が考えてくれるなんて、そんな甘い世界じゃない。誰かのせいにしたら楽なのはわかるけどね。頑張っていきましょうや。

そんなことを思う、ビールの日なのであった。ビール飲んで切り替えていきましょう。ではまた来週。


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