2022.03.28 05:38絶対保証。僕ら製造側は対商業で『絶対』を求められるといつも困る。品質、納期、単価、全てにおいて変動するものを取り扱っている以上、『必ず絶対に』を約束できることはない。ただ、そこはビジネスである。ある程度お約束を果たさねば対価を得る『役務』を違反したことになるからペナルティは避けられないのだろう。そこでいわゆる『サバをよむ』のだ。もうこれは、何があってもここまでは保証できるよっていうラインを引く。これはどの場...
2022.03.22 10:23相場。繊維製造は諸々の相場の影響を受けやすい。まぁどの産業でもそうか。国内綿糸相場は今、とんでも高騰を見せている。綿花相場は過去に2011年の謎スパイク(投機マネーゲーム)の急暴騰からの急下落を経験する。じわじわと押し上げ、下げる見込みがなく100セント近くなると慌てて買いに走ってその値段を押し上げ、結果的に200セントをつける大相場となった。その後直滑降で平時水準より若干高いところで落ち着いた。200...
2022.03.16 03:16編み組織の定義。丸編み生地製造の仕事をしてそれなりの年数が経った。積み重ねるくらいしか取り柄のない僕でも、積み重なったものが少しずつ誰かの役に立っているという現実があるということは、喜ばしく思う日々である。その積み重ねを頼っていただく例として、「丸編み生地を教えて欲しい」というものがある。これは従事者にとって、お客様と現場の橋渡しに非常に重要な知識であるからして、向学心がある方々は大歓迎であり、業界の製造精度向上...
2022.03.15 03:12意味を考える。普段多くの方々とお話させていただくと、たくさんの視点から物事を考えるきっかけになるのでとても勉強になる。物事を考えるきっかけというのは、勢いとノリだけで割と最近まで生きてきてしまった僕にとって非常に有効な『振り返って反省し未来に活かす』という面を与えてくれた。何を隠そう、専門学校在学中にロックスターになるために適当に選んだ会社で一発内定取るために自らを「天才」と言い放った直後、複合機に生地をホッチ...
2022.03.08 05:55非を認める強さ。仕事における言葉のやりとりは、実務遂行の上で非常に大切だ。最近は言った言わないを避けるため、メールなど書面で残すことが当たり前になってきた。これは意思疎通の齟齬がないようにするためや、責任の所在を明らかにするためにも有効であるからして、昔ながらの繊維戦士たちからすると面倒な部分ではあるが、まぁ仕事と考えれば普通に当たり前のことなので、逆に昔はどれだけ相手の言葉の信用度があったかを思い知らされる。と...
2022.03.04 06:57〇〇だから良いのか。生地提案の際、特徴を聞かれることが多くなって久しい。もうかれこれ10年くらい前から、生地提案とウンチクの説明はセットだ。大手問屋様の生地スワッチにも、提案色と一緒にその生地の特徴などが書かれていることが増えた。というより、書かれているものの方が多くなった。生地名も昔は『60/2コンパクトスピン天竺シルケットバイオ』のように、糸種→組織→付加加工名などで記載されていたが、最近は各社独自の名前を生地に...