カットソーにおけるキックバックの重要性。

カットソー、それは、アパレルメーカーが企画を最後に回しがちなジャンル。なぜこんなことになったのか。


僕はこのカットソーの世界で長いことやってきて思うのは、カットソーOEMって、ガッチャンポンよろしく、生地さえあれば一泊二日で、いや当日夕方にはサンプルを上げてくるスーパーマン達が凌ぎを削ってるので、「出来ない方がどうなの?」的な目に遭うため、そのスピード感についていけなければ業者としてふるいにかけられ、商談の機会を失う羽目になる。

故に、「できない」という言葉はおろか、物理的に無理と思われる依頼にも、無理やり乗り越えて云々…まぁこれは話し出すと10万文字超えそうなのでまたの機会に。

主題に立ち返ると、カットソーってのは、伸び縮みする素材を用いることが多いので、そのフィット感やイージーケア、そして着心地が楽というのがストロングポイントだと思われる。
ところが、「一回着ただけなのに襟がヨレてだらしなくなった!」や、「ヒジやヒザが出てかっこ悪い…」などの不満が後をたたない。

これを解消するには、生地の特性をしっかりと掴んでおく必要がある。というか、生地屋もそういうことにならないような生地がどうやったら作れるようになるのか知っておく必要がある。

伸びて戻ってこないような生地も、別にあっても良いと思うが、やはり一般的にカットソーに求められてるスペックはキックバックという伸縮性ではないかと個人的には思っているし、僕のお客さんからはこのキックバックを重視した生地提案を常に求められている。

そして、このようなキックバックがキチンと担保された生地作りとは、一朝一夕ではいかない。糸が変われば条件が変わる。編み組織が変われば条件が変わる。など、とにかく意識しなければいけないポイントは常に一つではない。
だから、生地から作り込んでいると謳っているブランドも、この開発時期をキチンと取れていない場合、その生地はちゃんと着用後もキックバックが失われずに伸び縮みするかまでは、実は知らなかったりする。

もしかしたらそのブランドのカットソーは突貫で組み上げられたギミック品で、一回着たらデロンデロンになるかもしれないっていうことがあるかもしれないから、やっぱり企画者は生地の勉強が大事だよねって思った月初の月曜日。

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