無駄なエネルギーを消費する前に考えた方がいい事実。

僕ら製造中間業者の世界には暗黙のルールがあるらしい。

それはどんなものかというと『下請け工場は元請けを飛び越して客先へ営業をかけていはいけない』というものらしい。まぁ気持ちはわかる。けど、自由競争の世界にそんな縛りをかけて誰が喜ぶのか。


最近の僕の発信を受けて、工場さんが立ち上がって先のアパレルメーカーさんへ直に挑戦してみるという。中間振り屋を飛び越そうと決心した理由は簡単だ。


・作業領域がほぼ全投げなのに、元請けの中間利益幅が大きくて値切りがキツい。

・生地もパターンも仕様書もお客さん手配で、やってることは決済機能くらい。

・投入物のチェックをしない。

・上がりのチェックもしない。

・問題が起きた時は一切面倒をみてくれない。


もちろん決済機能は運転資金に頼りなければ重宝する。商社とかはそういう使い方したらいいと思う。しかし運動量もないのに、自称OEMメーカーを名乗り、利益率高めの仕事を先方依存で受けたら丸投げは、対応如何では工場さんも音を上げる。

工場の彼らとて前に出て十分な対応ができるとも限らないけど、右左しかしてない奴が一人抜けたくらいで大して差はないのだから、飛び越してどんどん前の世界をみた方がいい。やってみてダメだったらまた考えればいい。そりゃ一時は売上が下っちゃうかもしれないけど、今までわからなかった繊細な対応とかも学ぶことができるし、その経験を持ってまた改めて前に出て行ったらいい。

そういう対応ができる工場さんがいたら、通しだけでも活用したいっていう中間業者の人も出てくるかもしれないし。


このメリットは、工場にとっては後々大きい。

前に出れば色々と世の中の動きに敏感になってくる。工場の中で見ている世界とは違ってくる。

情報インフラだって真剣に考えるようになる。「ファックスしかないとか、ちょっとヤバイかもな」とか、パソコンメールあんまり見れないからLINEは登録した方が良さそうだなとかさ。


しかし、そんな噂を聞きつけた中間業者は「その工場と取引しないで!」なんてしょうもない政治ブロック仕掛けてくる。っつーかそんな噂をどこで仕入れてくるのか笑(まぁだいたいわかる。この世界は狭いから)

そしてその噂を元に様々な横のつながりに一斉に声をかけて「◯◯(飛び越した工場)は裏切り者」とかいう。そんなエネルギーあるならもっとお客さんのお店みて商品研究して、生地屋回って資料集めて、まともなプレゼンしてみろや。まじで暇人か。


とびこされた理由を真剣に考えようよ。中間業者が全て悪だと言いたいんじゃない。余計なことしてないでさっさと違うところにエネルギー使ってもっとマシな業者になっていかなきゃダメだよって言ってる。

今のままじゃ、お客さんにも迷惑かかってるよ。

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