工場商人の「ソコじゃない」感。
ファッション感度が低い工場営業のオッサンは、時として全く見当違いな押し付けをしてくる事がある。誤解を恐れずに言えば、「売ったら終いや」思想がすごい。プロダクトアウトモノヅクリガー思考&アフターフォローがない。これは非常にまずい。
某縫製工場が運営している『日本製でめちゃくちゃ素材にこだわった』と銘打ったオリジナルブランドを、某流通媒体の枠で販売をしていて、その生地の生産を僕は手伝わせてもらっている。しかしこのオリジナルブランドの運営がなかなか上手く行っていない。流通媒体のバイヤー氏も素材生産の僕も目的は最終顧客さんに継続的に喜んでもらえるモノを提供する事だ。その結果がブランドの発展になる。と、考えてバイヤー氏と僕は議論を重ねていた。
ところがブランドオーナーの工場営業は思想が違った。
この工場営業は元々このオリジナルブランドとは180度違う市場で戦っていて、数の暴力で大量に安く押し込む売り先から受託しているのがメイン業務だ。産地がどこだろうが、求められた価格で商品を売り場にブチ込むことを正義としている。
その大量にブチ込まれた商品が店頭で売れたかどうかはどちらでもよく、彼らのフィルターで「良い物」をかき集め、値段を叩き、提供している。リピートオーダーはほぼない。
これは結果的には店頭で売れていないことを意味している。
彼は同社内の別の営業が、他のお客さん向けにそのお客さんと感度の合う商品サンプルを作成していて値段も生産背景もセットしておいたものを、量販向けに提案して無理やり値段を合わせて数を売り込むスタイルだ。
会社的に見れば、その瞬間で売上がたつから短期的には良いだろう。でもブランド運営はそうは行かない。
バイヤー氏と僕が丁寧に目的に近づこうと話し合っている時に、横からいきなりドスの効いた声で啖呵を切りながら僕に向けて喧嘩を売ってきた。
「そんなん俺やったら¥1,980上代で安うてエエもん作れんで!」
ほうほう。今、僕とバイヤー氏はオタクのオリジナルブランドの件で話し合っている。
「めちゃくちゃやらかて肌触り良うて安うてエエもん死ぬほどあるがな!」
ほほう。今、僕とバイヤー氏はオタクのオリジナルブランドの件で話し合っている。
「やらか作ったら大概エエもんやろ!!こんなエエもんなんで売れへんねん!!」
ほう。今、僕とバイヤー氏はオタクのオリジナルブランドの件で話し合っている。
「バーン安作って、コレはエエもんや!って言うて、売ったら終いでしょ!!!ガハハハ!!!」
育ってきた環境が違うから、好き嫌いはイナメナイ、セロリか!!
本日は以上です。ご静聴ありがとうございました。
0コメント