利他の理念が欠落している会社。

利他の意識とは綺麗事だろうか。

商売をするようになってもう結構経つが、利己的な意識で商売が心地よくおさまった経験というのがない。

それは僕の心理の問題だけかもしれないが、やはり良心に沿わないことはしたくないものだ。

お客さんと仕入先さんにおいては僕を通して商売をする事で良かったと思ってもらいたいものである。


詳しく知らなかったのだが、蛍光灯の生産が終了して電灯は全てLEDに移行するらしい。

そう言って飛び込みの営業をかけてきた某オフィス用品商社(以下、電気屋)の新人営業マン。

電話を受けたのが僕ではなく別のスタッフだったのだが、「お知り合いですか?すごく馴れた感じの呼び方で山本さんいますかって言うから仲の良い方なんですね?」と言われ電話を取り次がれた。

いや、全く知り合いではない、が、話を聞くことにした。

新人営業マン曰く、「2020年を目処に現在の蛍光灯は全てLEDに変わってしまうので必ずいつかは交換しなければならない。また従来の蛍光灯で使用されている電力は、全てLEDに交換した場合、現在の電気料金からかなり下がるからLEDのリース料を含めても従来の電気料金より下がる。」ので、弊社にとってはメリットがある、とのことらしい。


弊社にメリットがあることを良心から提案してくれているのなら、喜んで提案を受けたい。

と言うことで早速来社したいと言うので会うことになった。


10月25日、電話で飛び込み営業してきた彼は、どうやら今年入社で本当にピカピカの新人らしく、上司を帯同してやってきた。

名刺交換を終え通り一遍の挨拶を交わした後、早速の本題に入るも、全て喋るのは上司の人。

そしてどうみてもクロージングを焦っている。

言葉端に「彼も新人なので」と、謎のアシストが入る。そして喋らない新人の彼。

僕としてはいずれは必ず変えなければいけない物で、安く提供してもらえるなら良いことだと思ったので、基本的にはLED設置に同意していた。


簡単な工事が必要だと言うので、「事務所は賃貸なので、工事を含む設備の取り換えは家主の許可がいるから数日でご返答させてもらう」と伝えた途端に上司が焦りを露わにする。

上司「そのお返事は即日いただくことは難しいですかね?」

僕「建物に関することは僕の一存でどうにかできる案件ではないので、大家さんと連絡取り合ってみますから少し時間いただけませんか。」

上司「大家様とのやりとりも、山本さんさえよければ弊社の方で直接やりとりするのでご連絡先をいただければ・・・」

僕「急かしますね、僕は基本的に契約するつもりなので焦らなくても大丈夫ですよ。」

上司「いえ、実は弊社の決算がありまして、〇〇(新人)も新人でして」

僕「はぁ、それと弊社とどういった関係が?」

上司「申し訳ありません、弊社の都合になってしまうのですが、今月中に契約していただけると非常に〇〇(新人)も助かるので・・・」

僕「今日25日ですよ、今月中にってそもそも飛び込み営業のスケジューリングおかしくないですか?」

上司「申し訳ありません、〇〇(新人)が新人なものでして・・・」

僕「(知らんがな)とりあえず不動産屋さんを介して大家さんとコンタクトとるので即日は難しいですね。」

上司「でしたら不動産屋さんの方の連絡先をいただけたら弊社の方から・・」

僕「焦りすぎですよ、とりあえず不動産屋さんへのメールのCCに御社も入れますから、流れを見ていただければ予定がいち早くわかると思いますので。」

上司「わかりました、それでは不動産屋さんへの連絡の方よろしくお願いいたします。」

と、僕は契約する前提の約束をしたのでここで帰ってもらった。

正直この段階で非常に気分的にはもう嫌になってたが、いつか必ず交換しなければならず、経費が安く済むなら、と、取り急ぎ不動産屋へLED変更に伴う工事の許可を大家さんから得るべくメールを送った。

すると空かさず電気屋の上司の方からメールが飛んできて、不動産屋へ直接連絡しても良いか?との確認がきた。もうめんどくせぇから良いよって電気屋に伝え、その後のやりとりは不動産屋と電気屋で進めてもらった。


10月26日、不動産屋から工事の許可がおりた旨メールがあり、速攻で電気屋からリース契約等の書類を作成する為改めて来社すると上司の方から連絡が入った。

同日中に来社したいとプッシュが激しい。

連絡をもらった時間からそれほど間もない時間しか空いてない旨を説明すると、飛んできた。

リース契約の書類を交わし、飛んで帰った。


10/30日、電気屋上司の方から入電。

上司「申し訳ありません、先日記入していただいたリース契約の会社が社歴が浅い会社に対して審査に時間がかかるとのことで、別途二軒ほど若い会社向けのリース会社があるので契約書を再度書いていただけませんか?本日のご予定は?」と矢継ぎ早にこちらの都合も聞かずに一方的に話を進めてきた。

とりあえず、今なら良いよって伝えたら、飛んできた。暇か。

流石に段取り悪いなと思い、「弊社に連絡してくる時って、データバンクとか見てくるんですよね?社歴が浅いくらいその情報から読み取れませんか?その上で保険でリース会社の書類も今回みたいに2パターン用意しておくとかできますよね?」と不快の意を伝えた。

そもそも、決算などの自己都合で契約を決めなければならないのなら尚更こういう配慮って必要なんじゃねぇの?って言いかけたけど、めんどくせぇからやめた。


その後無事リース審査もおり、実際着工したのが今日、11月6日。

「一列5分程度の簡単な工事でこの本数でしたら30分くらいで済みますから!」と明るい表情で来たのは新人の方。上司は来ない。

工事の人たちが入ってきて作業を始めた。電気の元を断つ為にブレーカーを落とさなければならないというので(まぁ30分くらいなら)と、許可して作業を進めてもらった。







・・・2時間かかった。

聞いてたのと違うやつや、なんか怒りを通り越して面白くなってきた。

建物の体躯にビスを打つなどの事はないと聞いてたのに、ガッツリ非常灯を別付けしてビスを打っている。もう知らんぞ。「退去の時原状回復でビス痕の事言われたら全部御社のせいにするね」って言ったら新人君「はい!」だって、バカか?バカなのかな?

しかも

蛍光灯より事務所の中心側に非常灯が取り付けられた。

突起が影になってるよ!

「これ外側にできなかったの?」って聞いたら、「いえ、できます!何かまずかったですかね?」だって。

見たらわかるよね!これ!影になってるよ!明かりが減ってるよ!目に優しいのかな!?

僕「いやこれ、影になってますよね・・・」

新人「あ。そうですね・・・鏡が近くて作業的にこちらの方が取り付け易かったので」

ばっかもーん。

最後まで利己的な奴らだった。


こうして無事弊社事務所はLED照明になったので皆さん遊びにきてね!




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