継続できるか。

コロナの脅威も手伝ってか、繊維製造工業のネット進出をちらほら確認している。何もしないよりは100倍良い。とても大きな一歩だったと思う。


それ以前より、ウェブ上で発信しないことは、存在しないに等しいという厳しい現実を目の当たりにし、チャレンジしてきた工業をたくさん見てきた。ホームページは最低限必要だという意識で、おそらくは彼らとしては納得のいかない数十万円を投資して、後から手を加えるのにエンジニアの手を必要とするオプション満載のホームページをこしらえては、結果おかわりでお金かかるんかいなってことで放置されている方々のなんと多いことか。

いや、無料のプラットフォームでも、更新をしていない会社は本当に多い。


とても大きな一歩を踏み出したのに、やったことで満足して、費用対効果を感じる前に終わってしまうのは、もしかしたら繊維製造工業の性癖なのかもしれない。


例えば合同展示会。

これも一回出るのに、サンプル制作費用を抜いても出展費用諸々100万近くかかる。なのにいつも見た顔ばっかりがブースに集まって、勇気を出してコンタクト取ってきてくれた新規先候補の人たちを、繊維企業年鑑で調べては載ってなかったら商売は見送るなど、僕らが聞いたらそのブランドさんと商売してみたい!と思うのに、「よう知らん」だけで取引を見送るのは、高額の出展費用をドブ捨てするに近いものがある。


そして、目立った新規先と繋がれなかった時、展示会自体を批判する。自分の身の振り方は本当に催事側を批判できるような状態だったのだろうか。


ホームページも作ったからといって、お客さん調べてが向こうから来てくれると思っているのは正気の沙汰ではない。特に歴史がある会社ほど、自社は認知されていると思っている。が、そんなことは全くない。知られていないと自覚していないというのは結構つらい。


ホームページなどは特に、作ったらネット上にはずっと残る情報だったりするから、アクセスしてみても数年更新されてなかったり、表示が化石のようなものだったりすると、むしろマイナスで、それを見た人は勝手に (あぁ、もしかしたら廃業されたのかな)と思って、コンタクトを向こう側から取ってくれる可能性はゼロ。


SNSも、始めたは良いけど、最初は威勢よく同業者と絡んで、続かないタイプ。そういうのって、仕事にも出るから、結構見てるのよ、人って。これは自戒も含めて、忙しいってのは理由にならんからね。リアルでアプローチしにくい今、売りに行きたい人でも憚られるのだから、買う側の人なんてもっとそうで、わざわざ向こう側からこっちにきてクリーンな商売やりましょうなんて言ってくれる神みたいな人おらん。ちゃんと自分が発信していく目的をしっかりと持って表に出ていくことをおすすめして今週を終わりたいと思う。

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