2023.02.20 08:26相思相愛の条件。まだ僅かに存在しているが、ブランドが製造背景の予算を気にして発注をくれるような時代はもう、ほぼ終わった。というか、若輩者の僕が知る限りはそんな時代はなかった。繊維における日本製のモノづくり神話は、おそらく一部の、それも幻想的なものだったと、僕自身は思う。日本のモノづくりが悪いという話ではない。それぞれの持ち場において、それぞれの技術の高みは、僕のような繊維戦士にとってはよだれがでるほど素晴らしいも...
2023.02.08 10:42実需と理想。『安物買いの銭失い』ということわざがある。最近娘が教えてくれた。娘はことわざが好きでたくさんことわざを知っている。この程度のことわざ知らないのかとバカにされそうだが、知らなくても生きてこれてしまったのだから世の中を舐めてかかってしまう性格はそうそう簡単には治らなそうである。僕自身、家族の洋服購入に関して基本的にはノーコメントであるが、子供服などは成長が早い子供に向けて丁寧に作られた高価な洋服を与え...
2023.02.01 08:47ダメ営業。これは昔から不思議だったんだけど、繊維業界には「なんでお前生き残ってられんの?」みたいな奴らがおる。生地問屋や繊維商社、OEMメーカーなどには特に。会うたびにグループ会社内で移籍して名刺が変わってる人とか、おる。彼らは一見忙しそうではある。バタバタしてる風。そして案件数は一丁前に持ってる風。しかしあくまで、風。そして彼らには、わかりやすい特徴がある。・一人では何もできない世界なのに、自分が全部やっ...