価値を削り合う悲しい人たち。
こんな凶暴なことにはならないけど、内心こう思うことって、昔の取引先とのやり取りでは死ぬほどあった。
今でこそ、お客さんから他社と相見積もりを取られることが減った(というか、相手が海外生産やとんでもない金額じゃない限り負けない)から、値切られて不満を持つことが無くなった。
けど、そもそも経済ってのは、原料に加工を施したら価値が上がるものだろう?
それをエクセルシートで原価開示させて利益率まで決めてくる取引先があるのを知った時は、「僕らの仕事というのはそういう管理のされ方をするのだ」とショックを隠せなかった。
全部オープンにした上で、さらに相見積もりで安いところを選ぶ。その時満足しない場合は、息がかかってる業者を相見積もりをぶら下げて刺しにくる。
出来なければサンプルまで走らせて、それもって海外サプライヤーに投げる。
その会社からしたら、原価を抑えるための仕事だし、その商品をより安く消費者に届けるための努力と言える。だから受けたショックをそのまま怒りのエネルギーに変えて反発するのは無意味だと思った。
それでも選ばれる人になろうと思った。その結果、お客さんが変わった。
悲しいけど、事実だし、無視もできない。
だけどその状況に文句言ってるだけでは何も変わらんし、生き残るには、やはり本人たちの意思がとても重要になってくる。
値段が安いところを選ぶしか脳がない奴らはいずれ淘汰されるさ、無理して乗っかる必要はない。でもサラリーマンの悲しい性で、そこに商機があれば、血で血を洗う価値の落とし合いをしてしまうんだよ残念だけど。
「そういうの良いから」って言ってやれるほど経営側の余裕もない。そんな状況を、頭でわかってるかどうかは知らないけど、ずっと続けてる工場は多いよな。
何が言いたかったか忘れた。
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