損して得取れの過ち。
今日とある業者さんから、熱烈な営業を受けた。たまたま別の業者さんでやってた内容をひっくり返したいと言うのだ。
通信インフラ関係の契約なので、まぁ固定費が下がるのに越したことはないのだが、彼は熱心なあまり「この見積り、利益は赤字なんですけど、是非お願いします!」って言ってしまう。
赤字で商売取るのとか、それぞれの営業や会社の勝手だけど、それ聞かされた方の気持ちってどうなんだろう。嬉しい人いるのかな?
気持ちで押してくる営業マンは嫌いじゃないけど、他社をひっくり返したいがあまり「これはアカ(利益赤字)なんですけど、これで良いんでお願いします!」って言われたら僕が強要してるみたいで気分悪い。「そういうのに乗っかってどんどん苦しめてくる人多いからやめときなよ」って伝えてお断りした。
— 山本 晴邦 (@HARUKUNI_Y) July 23, 2019
まぁでも、一旦安くやれちゃうって言うところが出てくると、モノのレベルが同じなら高い方には「何で高いの?」って言いたくなる気持ちはわかるけど、適正なんて基準値は自分でやってみなきゃわからんだろうから、「何で安いの?」とは思わんだろうな。それがアンフェアな背景だろうが見えないから。
— 山本 晴邦 (@HARUKUNI_Y) July 18, 2019
この手のスライディングでやり散らかした人たちは、だいたいパンクして出禁。その後餌を求めてまた別のとこへ寄生するからイタチごっこ。また工業も情けないことに、こういう輩に頼ってる人たちもいるもんだから、そりゃなかなか変われないよな。がんばろ。
— 山本 晴邦 (@HARUKUNI_Y) July 18, 2019
『損して得取れ』という言葉があるのは知ってる。なんなら昔そんなスタイルで売ってこいっていう時期もあった。
顧客に対して年間トータルで考えて、スポットで無茶なコストで走っても、結果的には利益が残るやり方。相手方が人間的に至極真っ当ならば、毎度毎度コスト圧縮のパワープレイには出てこないから成立してた部分もある。
だから、単発の商売で赤字で走った(わかっててやった)ことでも、経理から厳しく追及された時、「バルクで見てくださいよ!」なんて言っては噛み付いて取り合わなかった時期もあった。
そういうスタンスでやり散らかした資本力のあるメーカーは、こっちが潜れば向こうも潜るで、消耗戦に引きずり込んで勝つスタイルで、僕ら零細が到底かなわないパフォーマンスをしてくる。
そして彼らも利益が必要だから、いつかは、どこかで誰かが泣いている。
そしてお客さん側もその安さに慣れて、高い値段提示してくる先に対して不信感を持つようになる。もしかしたら安い人たちの方が、ルールを破ってる可能性があるのに、安い方の理由は気にしないんだ。
でも世の中は、『赤字覚悟』という言葉に対して慣れきってる気がする。
ついに安い物ばかり要求するようになった相手に対して、僕は試合を放棄するようになった。
儲かんないだもん。ちっとも。
カスみたいな利益かき集めて、売上積んでも、向こうは「ウチはめっちゃ買ってるじゃん」パワーでべったりと付いてくることを要求してくる。そりゃ額面はあるけど、飯食えねぇんだって。
と、サラリーマン時代に思った。ボーナスいっぱい欲しかったし。
赤字じゃ経済が発展しない。
無理すりゃ誰かに無理がいく。
まぁ彼の「赤字でも大丈夫」発言の真意はわからんけど、そんな事言われても、そんな思いさせるくらいなら、もしくは仮に本当に赤字なら誰かがいつか苦しむかもしれんから、やらんでいいよって思うんだな。
そんなポエム。
なんの話だっけ。
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