在庫リスクは誰が負うべきなのか。

先程ツイッタで考えさせられる話が出た。

川下のクライアントさんからリクエストがあった際にその商品を作ったら買ってくれるのか?という川中川上辺りのやりとりである。

このやりとりはアパレルと生地屋さんや資材屋さん、そして生地屋さんと糸屋さんの間でよく起こる。

原料(糸および生地や資材)は作ってから見てみないとそれが欲しいものなのかどうかわからないからである。

生地は糸が有ればサンプルは作れるからそれほど腰が重くならないが、糸屋さんは大変だ。

サンプルで作った糸を生地なり製品にしてもらわないとアパレルさんに使ってもらえるかどうかわからない。
サンプルで作った糸を生地屋さんが生地にしてくれても、それが量産オーダーに繋がるかどうかわからない。
そして生地屋さんは気まぐれに糸屋さんに「こういう糸ないの?」とオファーを出し、糸屋さんはそのリクエストに応える為にサンプルの糸を作ってみても、生地屋さんは「糸見てもわからない」とか言い出したりする。
そして、糸別注でサンプル提案しても「在庫持ってないなら売りにくいから」と言って採用を見送られる。


糸偏の商流を大まかな図でまとめるとこうだ。↓
上から下へ物が流れていくので川上、川中、川下となっている。

僕のように別注で糸や生地から製造依頼を受ける業者は受注分の生産をするので在庫リスクを抱えることはない。
顧客さんがリテーラーなら商品の最終リスクは顧客さんが持つことになる。

しかし服を作って売っていく上で、「糸を作るところから別注でやっていこう!」という気合いの入った企画は最近めっきり見なくなった。
先述のように、糸在庫有りきの別注生地がほとんどだ。
生地屋さんは糸屋さんに対して自社オリジナル生地を在庫リスクして売っていく為に糸別注を仕掛けることがある。
いわゆる有り生地だ。
糸から別注する場合、最近はミニマムロットがだいぶ良心的になったがそれでも30反〜50反程度は必要になる。
通常の紡績ロットは最低でも200反程度は必要なのである。
売れるかわからん生地を30反〜50反在庫を持つのはしんどい。

糸屋さんはさらに売れるかどうかわからん糸をものすごい量在庫してないと商売にならない。

服屋さんも、本当に売れるかどうかわからん服を作って在庫しなきゃいけない。

どうしたら良いんだろうね。


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