点と点を線に
初夏の陽気だった今治に長袖長ズボンで挑んだのは失敗だった。
そんな服装のチョイスをミスった僕は一昨日、今治でオーガニック綿栽培を行なっている「しまなみコットンファーム」さんを訪れた。
しまなみコットンファームさんは、8年もの歳月をかけて害虫や自然との共存をはかり、遂に超長綿のオーガニック栽培を日本で成功させた方々だ。
無農薬農業を経験した方ならおわかりいただけるだろうか、はっきり言って過酷な労働である。
曰く、趣味で栽培するならそんなに大変ではないが、生産となると別次元。
一万株もの苗木を管理するのに支柱を調整したり、害虫被害にあわないように移植時期を細かく調整したり温度管理のためビニールハウスの開閉をしたりなどなどと人手がかなり必要になる。
それらの課題を自然サイクルに合わせてじっくりとご研究され、年間で約500kg近くもの収穫をされている。
品種は超長綿なので、和綿と違い高級衣料品に向いている。
完全オーガニックなので安心安全。
オーガニックがなぜ安心安全なのかはまた追って説明するとして、しまなみコットンファームさんは、ご自身が手塩にかけて育て上げられたこの綿を皆さんの生活にどのように活かしていくかを考えているところだった。
繊維業界の将来性を考えた時に、現状のままでは発展が見込めないと考えている僕は色々と模索している中でしまなみコットンファームさんに出会い、数名の協力者と共に今治で育ったオーガニック超長綿を製品化して皆さんにお届けするために色々な意見交換をしてきた。
畑の真ん中で約3時間もの議論をし、1つのポイントまで絞りこむことができた。
このプロジェクトがまとまったらまたこのサイト上で逐次報告していく。
小規模でもきっと確かな前進になり得ると信じている。
最後に、突然のお願いにも関わらず快く迎えて頂き、貴重なお時間をいただいたしまなみコットンファームのみなさん、本当にありがとうございました!
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