久々の合同展示会に出てみた。

Premium Textile Japanに、ulcloworksとしてではないが、出展した。前職時代に出てたぶりなのでもう本当に久しぶりであった。合同展示会については、色々と思うところがあるが、これはこれで、久々に楽しかったなと思った。


今回は素材数や展示方法も含めて、色々と挑戦してみた回だった。今まで出展した経験から、昨今の事情を加味して、自分なりに出したカタチだったわけだが、賛否両論、非常に明確に分かれた。


テクニカルな反省は自分がよくわかっているので、ここでは割愛するが、繊維合同展示会に対する感想を一言でいうと、『何も変わっていない』だ。あくまで個人的な感想で、これは良くも悪くも、だ。

前職時代に大規模合同展示会に参加した実感値として『商売につながった』と感じるラインを年間1000万円の取引額に成長する一軒の新規先が獲得できたこととすると、昔は3日間あって1日あたり約50社と名刺交換して都合150社、これを3回転やって、一社あるかな、と言った感じだ。つまり、150社x3回出展で一社、1/450社。0.2%強。

前職の規模感の集客力に対して、会社判断の与信面で残念ながらお客さんの方から前向きにアクセスしてくれたのにもかかわらず商売にならなかった(意図的に商売にしなかった)アカウントも多数あるので、分母に対してアグレッシブに攻めた数は、また減るのではあるが、概ねこんな感じだった。


新規出展者からすると、その分の可能性はあるので、細かなケアが可能な体勢であれば、この割合を増やすことは可能だ。一件で1000万できなくても、数件まとめて出展費用をペイできる可能性は十分にある。そういう意味では有意義な場と言える。


しかし、一方で、相変わらず大きな看板の中で肩書きだけ立派な御仁たちが、過去の栄光を提げて神輿を担がれにやってくる場でもあった。昔は大変お世話になったであろう、レジェンドメーカーの、原料調達長的な方々が、顔馴染みの呑み屋をハシゴするが如く、各ブースで頭を垂れる出展者に気を良くし、 買いもしない素材をピックアップして回る。この景色は本当に変わらない。そして残念ながら未だに妙な影響力があるせいか、相手をしないわけにもいかない政治的なソレを振り回して、高校の文化祭にヤンキーだったオレがOBとして顔出した時のソレみたいな景色を目の当たりにするのだった。


そういう御仁に限って、今回のQRコードでピックアップシートを読み取るなど、ちょっとデジタルチックなことを「面倒臭い」と言う。そしてそういう御仁ほど、「これからはDXだ」とか現場に対しておっホンゴホゴホングフファっd誰だおmやめっ


(´・_・`)


あと、新規出展の方々も、数を重ねると気付かれると思うが、来場者の多くはリピーターだ。あ、良く言えば、だ。そして、悪く言うと、いつも同じ顔ぶれだ。なので新規獲得率は、一定数をこなすと伸び代がなくなる。

いや、新規で素材を探している人たちはたくさんいらっしゃっている。だが、みなさんが期待するような『それなりの商売』が最初から埋蔵量で期待できる先は、ほとんどいない。みなさん新規の「着分だけでも買えますか?」レベルを無視するが、この層を無視すると、その先はほとんど群雄割拠の戦国なので、ブルーオーシャンが向こうからやってくることはよっぽど他社より秀でているポイントが明確にない限りは、ない。


その点を加味して、次回もご検討されるとよろしいかと。

良いものをちゃんとした金額で認めてくれてそれなりの規模を担保できるメーカーさんは、向こうからこういう展示会に来ない可能性が高い。向こうにこちらから出向かないと、やってるところは合同展示会出展無しでもバンバン入っていくのだから。

だから着分切り売り大歓迎で、色数もストックもそれなりにあって、小回りきかせて新規先さんに喜んでもらえる体制が整っているのであれば、合同展示会はこれからも大きな意味を持つと思った。個人的な感想。

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