2024.05.07 08:37理不尽の先。繊維業界に入隊したばかりの頃、自称天才だったアホの僕は物事の大枠やその真理を知りもしないのに、上司やお客様から向けられる指示などにいちいち憤っていた時期があった。『言われたことをやる』ということ自体に抵抗があったのかもしれない。なぜそうだったか、その頃はそれがロックだと思っていたとしか説明できないが、仕事に人生を切り売りしてやっているという感覚が無駄に反抗心を生んでいた。そんな態度だったので、言わ...
2022.09.13 10:52〜だと思って。自発的に考えて行動する。とは、とても難しいことだ。相手があって自分が立つ、仕事では自分だけよければ全てOKという場面はほとんどない。依頼者(または指示)があって、意図をしっかりと共有した上で、作業して制作を進めていく。この時、意図を汲みかねて(~だと思って)逸れたまま進んでしまうと、最後にはとんでもない結果になってしまうということもある。組織で案件をこなすとき、この意図をしっかり共有する、または途...
2022.03.08 05:55非を認める強さ。仕事における言葉のやりとりは、実務遂行の上で非常に大切だ。最近は言った言わないを避けるため、メールなど書面で残すことが当たり前になってきた。これは意思疎通の齟齬がないようにするためや、責任の所在を明らかにするためにも有効であるからして、昔ながらの繊維戦士たちからすると面倒な部分ではあるが、まぁ仕事と考えれば普通に当たり前のことなので、逆に昔はどれだけ相手の言葉の信用度があったかを思い知らされる。と...
2021.12.08 10:56不思議。ある程度長いことこの業界にいると、それなりに交友の範囲は広がるものである。知り合った中には経営層も多く、彼らのお話というのは非常にためになることが多い。話すたびに新しい考え方に触れるたび、嬉しくなる。久々にお会いした縫製工場をお持ちのOEM会社社長様が、商談(というよりは雑談)の中でこんなことをおっしゃっていた。
2020.09.07 11:08準備。絵ほどに極端にズレることはあんまり無いと思うが、初めてお仕事で面談に預かる際に、相手のことを少しでもお調べさせてもらってのぞむのが基本だと思っている。しかも、大きな取り組みをトップダウンで仕掛けていく時などは、プレーヤー以外の人間相関にも大きな影響が出てくるので、準備というのはとても大切だ。先日、知り合いの会社の社長さんから、今後取り組みをしていくということで、僕のキャラクターとは縁遠い大手商社さ...
2019.11.25 11:19電話営業の限界。閑散期、それは工業にとってとても恐ろしい時期である。シーズンの入れ替えが済んだ頃に訪れるその悪魔の時期に、過去の遺産だけであぐらをかいていた工業経営者は残高と受注状況を見比べ、初めてその危機感を覚える。危機感でケツを叩かれた経営者、「そうだ、営業かけよう!」と重い腰を上げ、数年ぶりに電話帳を開く。あの時優しかったあの取引先なら、、、その淡い期待に胸を膨らませ電話をかける。ところが電話口の取引先(数...
2019.11.15 06:17通信インフラと工業の現場。工場と連絡を取り合う際の、通信インフラを改善することで生産性を上げていったり、トラブルを防ぐといった仕組みを開発している人たちがいるのは、随分前から色々お話を伺わせていただいているので知っている。僕自身、これらの取り組みや開発は非常に興味があるし、浸透したらとても良いと思う。人は便利だと思うものを取り入れることで発展してきたはずだから、これらのインターネットを介したアイデアは生産現場を本当に変えて...
2019.06.25 12:02正直に言ってくれると嬉しい件。正直さというのはとても大切だ。この仕事をして長いが、なかなか正直な人というのは、少ない。もちろん相手の為になる嘘というのも、無くはない。が、やっぱり正直がいいなと思う。色々な依頼を受けて、こちらが運動をしてサンプルや見積りを提出した後、その対象が成約したのか、ドロップになったのか?成約した場合は発注があるので分かりやすいが、成約しても相見積もり取って安い別のサプライヤーに発注してたりする場合もある...
2019.05.24 10:47努力が結果に現れない人たち。どうも事務処理が苦手で、決算のことでかなり手間取ってしまった僕。前職時代から絶望的に事務処理はダメで、よく営業事務のSさんを困らせていた。Sさん、その節は本当にごめんなさい。そして記事の更新頻度が下がってしまっていたので、待っていてくれた人、いたら、ごめんなさい。決算処理終わったからまたぼちぼち書いていくのでお付き合いくださいませ。最近は色々と新しい動き(去年の6月から)を重ねていて、その結果が諸...
2019.05.13 12:03段階と逆算、出来ない営業。地方の工業から営業をかけられる時、僕的にどうしても理解できない行動がある。それは超久しぶりに電話かけてきたと思ったら「数字足りねぇから仕事くれ」営業である。まぁ気持ちはわかる。でもあまりにも乱暴だとは思わんか?自分ではそうは思わんのか?新規飛び込みならいざ知らず、既存の仲で、どういう業態か把握した上で取引がないのなら、弊社が瀕死でそもそも仕事がないか、その業者に頼まなくても弊社が困っていない(つま...
2019.05.09 10:07関係性の構築で得した話。長いこと生地作りやってると、魔法みたいなことが起こったりする。それは、ポジティブにもネガテイブにも、双方ある。新人時代は、わけもわからずガムシャラだったから、ほんの0.5kgの伝票上のズレでも工場に対して詰めてた。糸を24kgしか投入してないのに、編み上がった生機が26kgとか、あり得んのに、そういう伝票が来たりするのだ。そして「なぜそうなったのか?」と問い詰めると、「知らねぇよ!魔法でもかかった...